DJTiesto

世界のトップDJに過去3回選ばれたオランダの人気EDM DJ/プロデューサー、Tiestoが、ヘッドフォン・メーカーとのパートナーシップ、ラスベガスのクラブでのレジデンシーDJ、EDMの今後についてBillboardのインタビューで答えています。

TiestoはオーディオメーカーAudioflyとパートナーシップを結び新しいヘッドフォン「ClubLife In-Ear Headphones」シリーズをデザインしています。今月ラスベガスで開催された世界のテクノロジー展示会「CES 2015」でTiestoはAudioflyのCEOデイヴ・トンプソンと共に新しいヘッドフォンのPR活動を行いました。

Tiestoがブランドと組み製品開発や企業のマーケティングでパートナーシップを実現するのは今回が初めてではありません。昨年はソフトドリンクブランド7UPとのパートナーシップで、年間を通じた音楽プロジェクト「#7 x 7UP」をブランドと共に行いました。プロジェクトではテレビCMやオンライン・プロモーション以外に、リアルなEDMフェスティバルやイヴェント、さらにTiestoが発掘した若手DJ達「Bubbling UP DJs」を一年間かけて育てる企画を行い、ブランドの訴求に結びつけました。

Tiesto-Audiofly-Clublife

Tiestoは7UPとのプロジェクトを振り返りながら、ブランドとのパートナーシップについて次のように答えています。

7UPとのパートナーシップはただ小切手を受け取ることとは違って、よりクリエイティブな取り組みだった。例えば昨年7人の新人DJと契約した。今回のサポートによってわずか一年間で彼らはさらに成長した。ブランドが持続的な何かを創造できる可能性があると感じている。Clublifeブランドも同じだと考えています。製品名以上にクラブミュージックに関連する私のライフスタイルを示してくれる。

ラスベガスでのレジデンシーDJについて

私は今でもノマドな生活でどこかを拠点にしているということはありません。ですが、ラスベガスにはよく来ます。去年は1年で30回以上プレイしました。そしてHakkasanクラブとも今後2年プレイする契約を更新したので、自分の夢がかなってワクワクしています。

変化するEDMシーンで今後大きくなるジャンルについて

予想することは難しい。もう気にしなくなりました。一体それで何になるのか?ジャンルは一体どんな意味があるのか?EDMは以前全てのエレクトロニック・ダンスミュージックのことを表す言葉でした。しかし今はプレイしてはいけない全ての音楽を表す言葉になりました。新しいトランスです。人気になったので、今はみんながディープ・ハウスに注目しています。それもすぐに終わるでしょう。どれでも勝つことはできません。正直EDMだけで良かったと思っています。なぜならジャズのように大きな音楽の世界を表現できる一つの言葉を見つけたのですが、常に新しくなければなりません

EDMプロデューサーが音楽以外の分野で企業のマーケティング活動を共同で実施する事例は、この3−4年で増加しています。TIestoもAudioflyとのパートナーシップでは製品開発に加えて、PRの第一弾としてブランド向けのオリジナルDJミックスをリリースする予定と答えています。企業の製品PRやブランディングでのEDMの価値は今後ますます拡大していくと思われますので、マーケティングやプロモーション担当の方には参考になるかもしれません。

 

ソース
Tiësto Talks Headphones, Las Vegas Residency & Why the Term ‘EDM’ Isn’t So Bad(1/8 Billboard.biz)
photo credit: Scamelot via photopin cc


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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