洋食の定番として、また家庭料理として世代を問わず好まれてきたスパゲッティ“ナポリタン”が今、ブームになっているが、クリス松村はナポリタン好きのひとり。おすすめのお店についてこう語る。
「小学生のころ、海外から日本に初めて帰国したときに空港から直行で両親が連れてきてくれたのがこの『たいめいけん』。本当においしくて…。以来、私の中でナポリタンといえばこの味。かにか芝えびで具材を選べるのよね。麺にからむクリーミーなソースがたまらないの」
たいめいけんは、創業昭和6年。行列が絶えない老舗洋食店。スパゲティナポリタン(えび・かにともに1580円)は、長く愛され続けるグランドメニュー。具材はマッシュルームと玉ねぎのほか、えび、かにの2種類から選べる。「甘み:酸味=9:1」にこだわったというコクのあるまろやかな味が特徴。
同店の三代目シェフ・茂出木浩司さんは次のように解説する。
「うちのナポリタンソースは、香草など3時間かけて煮込んだこだわりの自家製ブイヨンに、白ワイン、トマトペースト、そして隠し味のケチャップ。ソースには小麦粉も入っているので、麺にしっかりからむんですよ」
※女性セブン2014年4月3日号