英語を学ぶのに、TOEIC対策や単語記憶をやめてみた。

昨年から英語の「勉強法」を変えてみました。 きっかけは下記の動画。

※「CC」をONにして、セッティングで日本語を選べば日本語字幕を見ることができます。

おなじみTEDtalksから、「6ヶ月で」「大人が」「才能に関係なく」外国語を身につける方法を紹介したこの講演を見つけて、納得したから。

実は日本を出て移住することを本格的に考え出していて、昨年はもう1月から新たに技術的な分野やある程度かたい文章で使われる言葉の単語集などを買って、1ページずつ進める、みたいな10代の試験勉強のようなことを始めていました。しかし、しかし。この勉強法は果たして効果があるのか? かつて高校時代にはずいぶんやった方法で、実際にその頃に覚えた単語はたくさんあり、今も使っています。

それから数カ月後に「これはどうもうまくいっていないぞ」と実感したことがありました。実は会社を辞めることにしたのです。そこで、既にフリーランスで働いてた英語を母国語とする日本在住の友人に相談してみました。いろいろと有意義な助言をもらうことが出来ましたが、まだまだ流れるように意思疎通をすることができるわけではないと実感。お互いに理解はしていて、お互いの意図を確認しながらある程度は複雑な話もできるんだけれども、これが仕事上のコミュニケーションだとすると危険すぎる、という”実感”があったのです。

その後しばらく経ってからこの動画に出会って、いちいち納得したのです。その当時はまだありませんでしたが、いまは日本語字幕もついているので外国語習得に苦労している人はぜひ見てみてください。

簡単にまとめるなら「外国語はツールであり、目的を持って使って初めて習熟できるものだ」ということです。

僕がやっていたまず単語を覚え語彙を増やすというやり方。
これって、語りたいことがないのにその言葉を覚えようとしているから、はっきり言って大変です。使わないから忘れてしまうし、興味のない分野だとなおさら。

英語は「98%以上の表現が、約3000語で構成されている」という言語です。僕は約30年、英語に触れてきたのに、まだそのレベルにも達していないのか? いや、そういうことではないのだ、効率が悪いやり方をしてきたに違いない。この動画を見て、そう考え始めたのです。

そこで何を始めたか。

  • 英語を話すチャンスは逃さない
  • 毎日読むもの、聴くもの、見るものをなるべく英語で埋め尽くす
  • 記憶術的な勉強方法をやめる

という、至極単純なこと。

その後、4ヶ月ほど経った昨年の冬、約20年ぶりに受けたTOEICで930点をとりました。この数字がどういう意味を持つのか、比較対象がない(20年前で720点だったはず)ので自分の成長を示すものとは自分では考えていませんが、いくつか納得する点と、勉強法に対する実感を得ることができました。

その「勉強」の具体的な方法というか、「止めたこと」や点数の意味などいくつか考えたこともあるのですが、それはまた別に書いてみたいと思います。

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