住まいの雑学
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2013年12月25日 (水)

巷で人気のドイツ式クリスマスってなに? 家での過ごし方は?

ドイツ式クリスマスって?(画像提供:ドイツ文化センター)
画像提供:ドイツ文化センター

大阪の新梅田シティで、ドイツのクリスマスの雰囲気を楽しめるイベントが行われている。なかなか好評で、すでに毎年恒例の催し物になっているらしい。それが発端なのか、日本国内でドイツ式のクリスマスを取り入れる人たちが増えているという情報を耳にした。

しかしクリスマスといえばサンタクロースのイメージから、北欧のものという印象が強い。ドイツ式のクリスマスといってもなかなかイメージがわかないのが本音だ。

そこで、ドイツ文化センターの広報を担当していらっしゃる堀口さんに、本場ドイツではどういうクリスマスが行われているのかを聞いてみた。

「日本のクリスマスでは24日の夜にサンタクロースがプレゼントをくれるということになっていますが、ドイツでは、6日に聖ニコラウスという人がプレゼントをくれるという風習になっています」

24日ではなく6日というのは、どういう意味なのだろう。

「聖ニコラウスは、実際にいた聖人です。西暦3世紀ごろ、現在のトルコにあたるミラという街で貧しい人にボランティアをしていました。6日は聖ニコラウスが亡くなった日で、この日も大切にしています。それとは別に24日はクリストキント(イエズス・キリストのドイツ語幼名)の誕生日で、これも教会や各家庭で盛大に祝われます」

おごそかな気持ちになる日にふさわしいエピソードだ。ほかに日本のクリスマスとの違いは?

「ヨーロッパでは、各都市でクリスマスマーケットという露天が並びます。そこで年越しに必要なものやクリスマスの装飾を買うんですね。このクリスマスマーケットはお店が外に並びますから、買い物客はグリューワインというフルーツや香辛料で味付けしたホットワインを飲み、身体を温めながら買い物をします」

これも楽しそう。だんだん雰囲気が掴めてきた。ちなみに家ではどんなことをするのだろう。例えば料理とか。

「ドイツのクリスマスといえばシュトーレンです。たっぷりのドライフルーツを入れた、ずっしりした重みと歯ごたえが特徴のパンです。近ごろは日本でも入手できます」

恥ずかしながら、パン屋さんで見かけるシュトーレンが、ドイツのクリスマスの風物詩だと初めて知った。ほかにもプレツヒェンやレープクーヘンといった焼き菓子を、子どもも大人も楽しむとのこと。

グリューワインにシュトーレン。それに雪の夜店での買い物など、経験してみたいことばかりだ。まだクリスマスの予定を立てていない人は、ぜひ一度、ドイツ式のクリスマスを過ごしてみてはいかがだろうか。

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