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連載先輩ママに聞く、マイホーム購入
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長谷井 涼子
2015年3月16日 (月)

今ドキ新居お披露目パーティーはぐっとカジュアルに

今ドキ新居お披露目パーティはぐっとカジュアルに(イラスト:つぼいひろき)
イラスト:つぼいひろき

2006年以降に住宅を購入したママ2075人にウィメンズパーク(ベネッセコーポレーション)と共同でアンケート調査を実施。前回は「ご近所さんへの引越しのごあいさつ」事情について(https://suumo.jp/journal/2015/03/02/78271/)、紹介しましたが、今回はデータを紹介するとともに、「新居のお披露目パーティー」事情について体験談を集めてみました。「夫の職場の人を招いて自慢の新居をお披露目」というイメージとは大きくかけ離れているようです。

お披露目パーティーをした人は約3分の1と一見少ないものの、実情は異なる?

「新居お披露目パーティーをしましたか?」の問いに関しては36.8%が「した」という結果になりましたが、「お披露目パーティー」とまではいかなくても、マイホームを購入後に人を招く機会が増える人は多いようです。

【図1】新居お披露目パーティーをしましたか (SUUMOジャーナル)

【図1】新居お披露目パーティーをしましたか (SUUMOジャーナル)

「前の賃貸の部屋では人を呼ぶことは皆無でしたが、新築マンションに引越した後は、駅から近い物件なので、ママ友に“ちょっと寄っていく?”という話になりやすいです」(Aさん)、「近所に住むママ友たちは“みんなまとめて”ではなく、習い事の帰りなどに、“家見せて~”と、引越して間もない時期にばらばらと遊びに来ました」(Nさん)など、カジュアルにお披露目をしているという人もいるので、「しなかった」と答えている人のなかにも、購入後、誰かしらを招いた経験を持つ人は少なくないでしょう。

また、「関西出身、東京在住の高校時代の友人たちが久しぶりに集まってくれた」(Mさん)、「マンション購入に興味津々の前の会社の後輩たちが遊びに来た」(Hさん)など、マイホーム購入が懐かしい集まりのきっかけになることもあります。

お披露目する割合は、注文住宅が高めで、中古住宅が低め

種別ごとに、引越しパーティーをしたかどうかを聞いたところ、注文住宅はパーティーをした割合が高いという結果になりました。

【図2】新居お披露目パーティーをしましたか(物件種別別)(SUUMOジャーナル)

【図2】新居お披露目パーティーをしましたか(物件種別別)(SUUMOジャーナル)

「昨年末、家を注文住宅で建てたばかり。以前は中古マンションを購入していたけど、注文住宅のほうが、やってくる人の反応が違うので、“お披露目”という感じがしました。この前は、友だちのダンナが同じ建築事務所を検討しているらしく、ノリノリでやってきましたから」(Mさん)

やはり注文住宅は自分なりの“こだわり”が詰まった家だけに、「お披露目パーティー」という言葉がしっくりくるのかもしれません。

一方、マンションも一戸建ても中古はお披露目パーティーをする割合が低めという結果になりました。「ちょうど第二子妊娠中で余裕がなかったこともありますが、中古マンションだし、お披露目というほどでもなかった」(Fさん)、「中古戸建を購入しましたが、最小限のリフォームをしただけ。これからDIYで手を加える予定なので、本当のお披露目はもっと先かな」(Fさん)という声がありました。

お披露目相手は圧倒的に親族。もしくは妻側の交友関係が中心

お披露目をする相手は誰かをランキングしたところ、図3のとおり。圧倒的に「親族」という結果になりました。

【図3】誰とお披露目パーティーをしましたか(SUUMOジャーナル)

【図3】誰とお披露目パーティーをしましたか(SUUMOジャーナル)

「私より親の方が購入に前のめりだったので、私の両親は、引越し早々、1カ月もたたないうちに遊びに来ました。夫の実家も援助をしてもらったこともあり、早めに招待しました」(Hさん)、「自分の姉妹や親なら、別に片付いていなくても平気だし、気軽に呼べます」(Tさん)など、家族なら迎える側の負担が少ないからかもしれません。

2位・3位は、妻の学生時代の友人やママ友と続きます。「実家も同じ市内で、高校生時代の友だちも地元で暮らしている子が多いので呼びやすい。逆に大学時代の友人や会社の同僚は遠方なので、ハードルが高い」(Hさん)、「ママ友は基本近所に住んでいるし、幼児を連れて外食やお茶も難しいので、“だったらうち来ない?”という話になりやすかった」(Aさん)など、お披露目がカジュアルだからこそ、「近所かどうか」がポイントになるようです。

一方、夫関連の友人を招く人は少なめ。「夫には“どうする?”と聞きましたが、結局面倒なので、一度も実現していません」(Tさん)、「ウチは“部下を自分の家に招くような、古臭い上司になりたくない”と言って、まったく呼ぶ気配はありません」(Nさん)など、夫側が消極的なケースが多いかもしれません。

新居祝いは「現金」が最もうれしいのが正直なところ

新居祝いに関しては、うれしかったという声が多かったのは「現金」でした。
アンケートでは「両実家からのお祝いの申し出に“自分たちで気に入った物をそろえたいので”と丁重にお断りしたら、お金でいただいたのでありがたかった」、「実父母から新居祝いとして10万円もらった」という声があり、特に両親、祖父母からのお祝いでは現金であることが多いよう。
「合理的な考えを持つ義父母から100万円をもらった。さっそく繰り上げ返済に使った」(Yさん)など、やはり現金が一番使えるよう。

また、「観葉植物」も多いですが、「家が華やかになってうれしい」とありがたがられる一方、「大きすぎて場所に困る」、「趣味が違う」、「素敵だったが、枯らしてしまい、送ってくれた人が遊びに来たときに困った」という声もありました。
実は「友人たちからは特に新居祝いはもらっていない」という声も。「普通に遊びに来るだけなので、どちらかというとお菓子やお花など手土産が普通。こちらもその方が気楽」(Nさん)というのが一般的かもしれません。

また「友人たちに圧力鍋をリクエストした」「夫の会社の人からホットプレート。実は夫が私の希望と伝えてくれていた」など、具体的に希望を伝える人もいるようです。

ほかには、時計や食器、小型家電雑貨なども定番。「友達にオシャレなボール型の加湿空気清浄機をもらった。インテリアにもなるのでうれしかった」、「私の趣味を知っている先輩からもらった時計は、我が家の雰囲気にも合い、センスが良くてお気に入り」、「私のバリ好きを知っている友人からのバリ小物はうれしかった」という声がある一方、「同僚からもらった和室用のライトはセンスがいまいちで使っていない」「インテリア系は趣味があるからNG。日用品が一番いい」、「義父母からもらったタペストリーは趣味が合わず困る」というコメントも。
相手の趣味を把握している、自分のセンスに自信がある場合を除けば、センス勝負のアイテムよりも実用的なもののほうが喜ばれるようです。

さて、このように仰々しく“新居お披露目パーティー”をすることは昨今少なくなっているかもしれませんが、マイホームを購入すると、同窓会気分で顔を合わせたり、ママ友をはじめご近所さんとの付き合いがぐっと密になるきっかけにもなりやすいようです。

●SUUMO×ウィメンズパーク『妻から見た住まい購入に関する意識調査』調査概要
■調査期間: 2013年5月30日(木)~2013年6月8日(土)
■調査方法: インターネット調査
■対象: 日本在住の『ウィメンズパーク』会員のうち、2006年1月以降に住宅購入の経験のある既婚女性
■集計数: 期間内に回答のあったうち、25~49歳の既婚女性2075名(25~29歳:172名、30~34歳:678 名、35~39歳:773名、40~44歳:425名、45~49歳:27名)
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