とても気になるこの問題ですが、トイレという個室の中での出来事なので、他人がどのようなスタイルでしているのかを見る機会はありません。そこで20代~50代の男性230人にトイレでのスタイルについてアンケートをとってみました。その結果、自宅のトイレが洋式の場合、「座ってする」と答えた方が55%で多数派となりました。小でも座ってするのが「ふつう」のようです。私は立ってする派であり、それが多数派だと思っていたので、この結果には驚きました。
アンケート結果の内訳をみてみると、座ってする割合は未婚者だと38.3%と少数派なのですが、これが既婚者になると60.6%と割合が逆転しています。どうやら結婚後に座って小をするようになったという人が多いようです。ちなみに一番座ってする率が多かったのは30代既婚者の72.7%でした。
立って小をする理由をみてみると、「そういうものだと思っているから」という答えが68.7%と一番多いようです。逆に座ってする人でその理由を選んでいるのはわずか12.7%。では座ってする人はそういうものだと思っていないにもかかわらず、なぜ、ひと手間かけて座るのでしょうか? 理由は「汚れるのが嫌だから」という回答が71.4%でトップでした。「男は立ってするものだしそのほうが楽だとは思うけれど、トイレを汚さないですむなら座ってするよ」といったところでしょうか。
また座ってする人の11.9%が「家族に言われたから」という理由をあげています。トイレの掃除をする人、あるいは同じトイレを利用する人にとっては、やはり男性も着座できれいに使ってほしいようですね。既婚者の方が座ってする率が高いのは、このあたりに理由があるようです。
友人夫婦の家でトイレを借りたところ、男性も着席で小をするように促す張り紙がありました。これは奥様が張ったのかと思ったら、座ってする派の旦那様が自らデザインして張ったそうです。「トイレをきれいな状態で保てるだけでなく、作業の合間などは座って落ち着くことでアイデアが浮かぶなど、良いことばかりです」と、熱い座り推しメッセージをいただきました。
また一人暮らしをしている女性の友人宅にも張り紙があったのでその理由を聞いてみたところ、「きっかけは職場の社内会議で、男性の上司から「みんなが使うトイレだから汚さないように男も座ってしよう」と提案があり、これってお願いしてもいいことなんだと思ったことです。我が家の場合、「来客時=酒宴」なので、酔うと的も外れやすくなりますから」とのこと。トイレ掃除をする立場としては、やっぱりきれいに使ってほしいですよね。
私を含めて、小は立ってすることが当たり前と思っている男性にとって、小のためにズボンを下ろしてトイレに座るというのは、やっぱり少し面倒に思ってしまうのですが、アンケート結果から座るのが多数派なんだと知り、急に自分も座らなくてはと思うようになりました。
せっかく立ってできる構造が備わっているのだから、立ってしたいという気持ちもあるかと思いますが、人様の家やお店でトイレを借りる場合、あるいは自宅のトイレでも自分で掃除をしない場合は、男でも座って小をするのが今どきのトイレマナーといえるのかもしれません。