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賃貸カスタマイズ&DIY もっと自分らしい賃貸ライフを楽しもう!

入居者プロフィール
  • ●名前:Kさん(20代)
  • ●職業:会社員
物件データ
  • ●所在地:東京都杉並区
  • ●築年数:築26年
  • ●間取り:1R/22.00m2
  • ●家賃:6万5000円(管理費込み)
  • ●入居時期:2012年4月
間取り
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人生初リノベきっかけはDIYP
2年前まで実家暮らしだったKさん。一人暮らしをする友人に触発され、物件を探し始めたのは2012年3月のことだった。
「おしゃれな部屋に住みたいなと思って、最初はデザイナーズ物件を探していたのですが、会社からのアクセス圏内だと賃料が高くて手が出せませんでした。どうしようかなと思っているときに、リノベーション(以下、リノベ)で可愛く変身した部屋を見る機会があってテンションが上がり、デザイナーズ物件からリノベ済み物件に興味がシフトしていきました」
早速、リノベ済み物件に候補を絞り条件に合ったものを探し始めたものの、なかなか理想の部屋が見つからず、再び悩みのスパイラルに陥ってしまったそう。そんなとき、たまたま部屋探しの途中に入ったカフェに置いてあったリノベの本のなかに、自分でDIYリノベができる賃貸物件を集めた「DIYP」という物件紹介サイトを見つけたのだとか。
「それを見て、"気に入った内装の物件がなければ、自分でつくればいいじゃん!"と気付き、自分でリノベしようと決断しました」
壁紙や床をはがしたスケルトンの状態の部屋からDIYをスタート
壁紙や床をはがしたスケルトンの状態の部屋からDIYをスタート
部屋の大部分を占める壁は無機質なブロック塀だった
部屋の大部分を占める壁は無機質なブロック塀だった
情報収集は念入りに仲間と仕上げた理想のお部屋
DIYPのサイトでリノベができる物件を探し始めてから1カ月後には、現在住む部屋を契約したそう。
「最初、この部屋を案内されたときは、床や壁がむき出しになった『スケルトン』の状態だったので正直驚きました。壁もブロック塀だったので、リノベが上手くいくか不安にもなりました。ただ、間取りや賃料も理想通りでしたし、お風呂やトイレなどの水まわりはきれいだったので暮らしやすそうだなと思って、この部屋に決めたんです」
契約する前からリノベのプランを練っていたというKさんは、ホームセンターに行ったり、ネットを駆使しながら必要な材料を集めたとか。
「フローリングの床材は一旦実家に送ってもらってからレンタカーでトラックを借りて友人と一緒に運んだり、珪藻土の塗り方体験のワークショップに参加して、家族連れに混ざりながら習ったりと、準備をしていました。とはいえ、自分一人だけでDIYをするのは難しいなと思っていたので、DIY作業や設計、工事などをサポートしてくれる『HandiHouse Project』という団体の方に手伝ってもらったり、大学時代からの旅行仲間など友人6人くらい誘って、ゴールデンウイークの7日間に集中して作業を実施しました」
実は、その仲間たちとはゴールデンウイークに旅行する予定だったが、みんなにお願いして、パーティーイベント形式でDIYリノベを実施することに変更。昔からの知り合いが代わる代わるやって来て、飲んだり食べたりしながらパーティーイベントっぽく実施できたのも良かったとKさん。ちなみに、手伝ってくれたお礼におそろいのオレンジのつなぎをプレゼントしたそうだ。材料費、謝礼をはじめ細かい雑費などもしっかり計算していたそうだが、全部合わせても18万円以内に収まったというから驚き。
友人たちとワイワイしながら部屋づくりをエンジョイ
友人たちとワイワイしながら部屋づくりをエンジョイ
協力してくれた友達はみんなDIY初心者だが、初めての体験を楽しみながら手伝ってくれたそう
協力してくれた友達はみんなDIY初心者だが、初めての体験を楽しみながら手伝ってくれたそう
隣室の住人ともリノベでつながり新たな交流も
7日間というタイトなスケジュールだったものの妥協は一切なし。仲間たちもKさんの想いに応え、みんなでこだわりの部屋をつくり上げていった。
「HandiHouse Projectの方にも手伝っていただきましたが、基本的には自分と友達でつくり上げました。とはいってもみんな初めてのことなので、作業の向き不向きを発見。細かいところを塗るときは女性、力仕事は男性というように適性を考えて作業を割り振りました。無理難題を言えるのも気心が知れた仲間だったからですね」
後日、DIYを手伝ってくれた方々を招いて、お披露目パーティーを開いたのだそう。部屋づくりに関わったみんなが充実した時間を過ごせたようだ。
「リノベを手伝ってくれた友達はもちろん、いまでは隣人も遊びに来てくれるようになりました。この部屋だけでなくこの建物の約半数の部屋は原状回復義務がない形で貸し出されているので、DIYでリノベをしている人が多く、お互いの部屋を行き来してDIYの情報共有をしています」
完成した部屋に友人を招いてお披露目パーティー
完成した部屋に友人を招いてお披露目パーティー
部屋に遊びに来てくれた人にメッセージを残してもらえるように梁に黒板塗料をペイント
部屋に遊びに来てくれた人にメッセージを残してもらえるように梁に黒板塗料をペイント
DIYの魅力を自作サイトで発信
ヨーロッパの女性が住むような、ナチュラルでありながらセンスを感じる部屋にしたかったというKさん。ひょんなことから自らの手でリノベをすることになったわけだが、いまはDIYに夢中のようだ。
「入居時に思い切ってDIYをしたことで、部屋に対してのこだわりが増しました。いまでは、買い物や食事に行ったりしても、ショップのタイルやインテリアのパーツが気になるようになりましたね。社会人になってからはこれといった趣味がなかったのですが、休みの日にはネットで素敵な部屋の写真を検索して眺めながら、自分の部屋にどう取り入れられるかを想像したり、実際にDIYで手を動かしています。この部屋の場合、追加でDIYをする場合には事前に「DIY申請書」に施工箇所とDIYの内容を記入のうえオーナーに提出し、承認してもらう必要がある以外、特別難しい手続きはありません。即日承認が出ることが多いので、気軽にDIYができるのがいいですね」
今後は、キッチンに食器を置ける棚をつくったりと、手を加えたいところはまだまだ尽きないようだ。さらにDIYの魅力を多くの人に伝えたい、DIYで悩んでいる人のヒントになる情報を提供したいという思いから、弟に協力してもらいDIY情報発信サイト「DIY RECIPE」を開設。自分が素敵だと感じた海外のDIY情報を紹介している。
最近、壁に穴を開けられる下地がある場所を見つけてくれる「下地センサー」を購入
最近、壁に穴を開けられる下地がある場所を見つけてくれる「下地センサー」を購入
一人暮らしを機にDIYの魅力に目覚めたというKさん
一人暮らしを機にDIYの魅力に目覚めたというKさん
記事中で紹介した「DIYP」からのメッセージ

手づくりでこだわりの空間に
改装可能な物件を紹介

若いころにバックパッカーで海外を回っていたのですが、多くの人の家に泊まらせてもらう機会がありました。いろんなユニークな住まいを目にするなかで、特に目に付いたのはアメリカ。多くの家が自分の手で改装したりつくり込んでいて、空間に自分を合わせるのではなく、自分の「やりたいこと」「テイスト」「色」に空間をフィットさせるように住居も変えていく。彼らのそういう姿を見ていて、日本でもそうした文化を広められないかと考え、 「DIYP」を立ち上げました。いまはネットでツールも簡単に手に入りますし、動画でペンキの塗り方なども見られる時代です。満足できる物件が見つけられないなら、自分で変えていけばいいと思います。あまり堅苦しく考えずに、まずは気軽に一歩踏み出してDIYを始めてみてはいかがでしょうか。

DIYP主催 CityLights 代表 村井隆之氏

取材・文/末吉陽子(やじろべえ)撮影/藤本和成
取材協力/DIYP
●DIY RECIPE
http://diyr.me
●HandiHouse project
http://handihouse-project.jp
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