街・地域   |   買う
これからの東京再開発マップ
127
冨丸 幸太
2014年11月27日 (木)

東京再開発マップ2020<新宿>都庁近くに60階超高層マンション誕生

東京再開発マップ2020<新宿>都庁近くに60階超高層マンション誕生(画像提供:三菱地所レジデンス)
画像提供:三菱地所レジデンス

東京五輪開催に向けて、丸の内や大手町などの都心部、品川や豊洲など湾岸エリア、あるいは渋谷などで大規模再開発が進むなか、新宿の開発はおおかた終わり、新たに大規模再開発が行われるイメージは薄い。しかし、実は東京都庁のすぐ隣にある西新宿5丁目で大規模な再開発が進んでいる。再開発の中心となるのが、マンションとしては国内最高階の60階を誇る「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」。同物件と、西新宿5丁目の再開発事情をリポートする。

都心ながら人情味あふれる西新宿5丁目

「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」を中心に大規模再開発が進んでいるのは「西新宿五丁目中央北地区」と呼ばれるエリア。新宿駅から徒歩で約18分。さらに東京メトロ丸ノ内線の西新宿駅と中野坂上駅、都営大江戸線西新宿五丁目駅の3駅から徒歩約7~9分という好立地にある。実際に訪れると分かるが、すぐ隣に東京都庁や新宿副都心の高層ビルが見える“超都会”と言えるエリアだ。

「この地区の魅力は都心部のすぐ隣という好立地ながら、下町の良き情緒が残っているところ。地元の人々や新宿十二社熊野神社が中心となって祭りが開催され多くの住民が参加するなど、人情味あふれる暮らしやすい街です」と、西新宿五丁目中央北地区市街地再開発組合の事務局長を務める菊地和男さん。

同地区の再開発が始まった経緯は、木造住宅が密集して火事などの防災面に不安があったことだ。現在、同地区は東京都の「木密地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区に指定され、再開発によって防火・耐震性能の強化、火災時の緊急車両進入等など、災害に強い街に生まれ変わろうとしている。

「『ザ・パークハウス 西新宿タワー60』は建物内に防災倉庫、敷地内に約1900m2の公開空地を設けて災害時の避難場所として使えるようにするなど、居住者はもちろんですが、地域住民のための防災拠点としての機能も備えています」(菊地さん)

地元住民とのつながりを重視する再開発計画は、ドライな付き合いが多くなりがちな都心暮らしにあって、魅力的に映る人は多いだろう。

【画像1】約1900m2の公開空地が設けられており、災害時の避難場所としても使える(画像提供:三菱地所レジデンス)

【画像1】約1900m2の公開空地が設けられており、災害時の避難場所としても使える(画像提供:三菱地所レジデンス)

西新宿の新たなランドマークタワーが誕生

11月6日、「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」を手がける三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅は、同物件のプレス発表会を行った。三菱地所レジデンスの小野真路社長自らが登壇し、さらに最上階60階想定の100m2超のモデルルーム、プロジェクションマッピング、オキュラス リフト(3Dバーチャルスコープ)など最新のIT技術を駆使したプレゼンテーションが行われた。マンションとして日本最高の階数60階、高さ208.97m、全954戸という、西新宿の新たなランドマークとなるのにふさわしい豪華なイベントだった。

西新宿には多くの高級ホテルが建ち並ぶが、本物件の共用スペースはそれに勝るとも劣らない充実ぶりだ。44階には富士山の眺望も楽しめるビューラウンジ&バー「SKY」と和洋二つのゲストルーム「SPRING」&「KEYAKI」。2階には大勢のゲストを呼んでパーティーなどが行えるゲスト&パーティルーム「GARDEN」、フィットネスジムなども備える。さらに敷地には約1900m2の緑豊かな公開空地「結いの森」と、それを間近に望む共用棟「フォレストハウス」なども併設。2階には杉無垢材を使用した交流スペース「ENGAWA」などもある。これほどの共用スペースの充実ぶりは、居住者はもちろんだが、親戚や友人などを招いたら感激されるだろう。

【画像2】日本家屋の縁側をイメージした交流スペース「ENGAWA」(画像提供:三菱地所レジデンス)

【画像2】日本家屋の縁側をイメージした交流スペース「ENGAWA」(画像提供:三菱地所レジデンス)

物件の広さは33.9m2~156.99m2、間取りも1R~3LDKまで多彩にある。販売価格は現段階では未定だが、今後明らかになっていくと思うので、興味がある方はモデルルーム見学予約などをレジデンスギャラリーに問い合わせてはいかがだろうか。

「新宿副都心計画」から始まり、今なお続く新宿エリアの再開発だが、交通アクセスの拠点である新宿駅の再開発も進んでいる。JR新宿駅南口に33階のビル建設が進むと同時に、今まで点在していた交通アクセスを、1階にホーム、2階に改札と歩行者広場、3階にタクシーや一般車両、4階に高速バスターミナルと集約整理することで、混雑を緩和し安全性を高める工事が2016年度内に完成する予定だ。

「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」の完成は2017年を予定している。さらに西新宿5丁目では、北側(西新宿五丁目北地区)と南側(西新宿五丁目中央南地区)でも大規模な再開発事業の構想が進んでいる。近年、新宿エリアでは居住用高層マンションが供給されてきているが、それに加え、「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」を中心とした都心屈指の新たな高層マンション街ができるかもしれず、今後も目が離せない。

●ザ・パークハウス 西新宿タワー60
HP:http://www.mecsumai.com/ht60/
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/05/a53653dadf5de785ba048f0666684d1c.jpg
これからの東京再開発マップ 2020年をひとつの焦点に、大きく変わろうとしている東京。品川、新宿、渋谷など、注目の再開発エリアがどうなるのか紹介します。
6
前の記事 地域おこし協力隊で武雄市に移住し “猪突猛進”でシェアカフェをオープン
次の記事 地元愛でタワーマンションと商店街がひとつになる「コスギフェスタ」
SUUMOで住まいを探してみよう