住まいの雑学
55
SUUMOジャーナル ピックアップ
2012年10月4日 (木)

自転車通勤で事故を起こした場合、果たして労災は降りるのか?

自転車通勤で事故を起こした場合、果たして労災は降りるのか?
Photo: iStockphoto / thinkstock

最近、健康志向の高まりやエコブームから、都心部では通勤の際に自転車を利用している人が多い。とくに涼しくなったこれからの季節は、自転車通勤には快適だろう。

しかし自転車通勤をする人の増加とともに、事故のリスクも高まっている。ここで一番の問題は、通勤途上の事故で労災が認められないケースがあることだ。松田博史社会保険労務士事務所のホームページでは、通勤途上の事故における労災の適用について、

「会社帰りにスーパーやコンビニに寄り買い物をすることは、日常生活上必要な行為であるため、買い物中を除いては、買い物を終え自宅へ向かう間も通勤とされます。ただし、通勤経路とは関係ない場所への寄り道や、通勤経路途中でも長時間の寄り道は、労災保険上の通勤とは認められないので注意が必要です。会社として、通勤経路を外れた場合のリスクを自転車通勤者に説明しておくことが重要になります」

と説明している。また同サイトによると、歩行者などに怪我をさせてしまい加害者になってしまうケースでは、直接の加害者だけでなく会社側も損害賠償責任や使用者責任を問われる可能性があるので、“自転車通勤を希望する者には、個人賠償責任保険の加入を義務付けることも検討すべき”と述べている。

もし会社の許可を得ずに自転車通勤をしているのなら、一度会社に確認するなり、任意の自転車保険に加入するなり、何らかの対策をとることを是非ともオススメしたい。

それでは、ここで無用な事故を避けるためにも、安全かつ快適な自転車通勤をするうえで欠かせない自転車グッズをいくつかご紹介したい。

【ライト】
ブーマーUSBフロント
ハンドルに巻き付けるだけで簡単に装着できるライト。充電器がなくてもパソコンから充電できるのUSB充電式。約2-4時間でフル充電可能、連続点灯時間は4時間、点滅で36時間。4935円

【折りたたみヘルメット】
カスク フェイクレザー トリコロールNF
外側は合皮で、内部は衝撃吸収材と硬質ウレタンでできている。通常のヘルメットに比べると保護性能は劣るが、素材が柔らかく、折りたためるので手で握れるサイズまで小さくなり、持ち運びに便利。9975円

【GPSアプリ】
RunKeeper Android版
ジョギングをはじめとしたフィットネス全般に対応したトラッキングアプリ。無駄のない操作性&ユーザーインターフェースで、サイクリングのログを残すのにもぴったり。経過時間・距離・ペースを自動読み上げしてくれるので、決まったコースを走るときなどに重宝する。

本格的な秋の到来をむかえ、自転車を乗るには快適な季節がやってきた。通勤でもサイクリングでも、しっかりとルールやマナーを守って、快適な自転車ライフを満喫したい。

前の記事 独身中年に追い風? 巷を賑わす“年の差婚”のメリット・デメリット
次の記事 1日当たり128件の火災が発生! 火事の原因ランキングとその対策
SUUMOで住まいを探してみよう