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籠島 康弘
籠島 康弘
2014年4月30日 (水)

家電のついでに家も見られる、ヤマダ電機の駐車場にできたモデルハウス

写真撮影:編集部
写真撮影:編集部

ヤマダ電機春日部本店の駐車場に現れた1軒の住宅。3月14日にオープンしたヤマダ・エスバイエルホームのモデルハウスだ。他の展示場と何が違うのか、早速見学に行ってきた。

「家もあるなら、ついでに見ていこうか」という人が約半数

モデルハウスは同社のSxL構法で建てられた中高級注文住宅商品「E-シェリエ」で、太陽光発電システムやHEMSなどを備えたスマートハウス仕様になっている。

駐車場で住宅を売っているからといって、さすがにヤマダ電機のポイントが貯まるわけではないが、「そうした連携サービスは今後の検討事項です」とヤマダ・エスバイエルホームの東部支店統括部兼北関東埼玉支店の海老澤副統括部長兼支店長はいう。

我々が訪れたオープン約1カ月後の土曜日の午前中は、ひっきりなしに人々が訪れていた。土日は特に多いそうだが、平日も含めても来場者数は1日平均20人程度になるという。これは海老澤さんの予想していた数より多いそうだ。

ポイントが貯まらなくてもこれだけの人がやって来る理由は、気軽に立ち寄れる住宅展示場ということが大きいようだ。実際「家電を見にいらっしゃった”ついでに”、家もあるなら見ていこうかとお越しになる方が、全体の半分ほどいらっしゃいます」と海老澤さん。

家電のついでに家も見られる、ヤマダ電機の駐車場にできたモデルハウス

【画像1】延床面積50.99坪(168.59㎡)のモデルハウス(写真撮影:編集部)

実際の暮らしがイメージしやすい、リアルなサイズのモデルハウス

一方、もう半分の来場者は純粋に家を見に来た人たちだ。そこには総合展示場とひと味違う、同展示場のつくりに秘密があった。「総合展示場では70坪など、比較的大きなサイズの住まいが多いのですが、ここは約50坪。例えばキッチンとダイニングを合わせて約7畳程度と、実際に建てる住まいと大きさが近いため、この広さでキッチン本体や収納、冷蔵庫などのサイズ感や位置の良し悪しなどを確認でき、建てた後の暮らしをイメージしやすいと思います」。

家電のついでに家も見られる、ヤマダ電機の駐車場にできたモデルハウス

【画像2】約7畳のDK。開放感があるため広々している(写真撮影:編集部)

キッチンだけでなく、リビングに60インチのテレビを置くとしても、20畳と10畳ではテレビの存在感やソファとの距離感が違う。また総合展示場では天井に埋め込むタイプのエアコンが多いが、ここは壁に取り付けるタイプのエアコンが備えられているので、空間への圧迫感の有無や、ドアを開けた際にぶつかるどうか、ぶつからないためにはドアからどれだけ離せばいいか、配管を通す穴をどう隠すかなどをイメージしやすい。

またHEMSで太陽光発電のリアルな発電量も見ることができるほか、夏になればエアコンの効き具合も合わせて消費電力量を確認することができる。このように、実際に住んだときのイメージがしやすいよう、あえてリアルなサイズで建てられたのが、ヤマダ電機の駐車場に建てられたモデルハウスというわけだ。

このリアルサイズのモデルハウスがヤマダ電機内にあることは、家を買う人だけでなく、家電を買う人もメリットがあるようだ。例えば冷蔵庫や洗濯機を購入する場合、家電の売り場に置かれているよりも、リアルサイズのキッチンや洗面室の中で見たほうがサイズ感はつかみやすい。

家電のついでに家も見られる、ヤマダ電機の駐車場にできたモデルハウス

【画像3】実際に置く家電や設備類の大きさを判断しやすい(写真撮影:編集部)

実際、ヤマダ電機ではリフォームから新築までの相談や提案を行っている”トータルスマニティライフコーナー”があるが、そこでリフォームを相談しているお客様に、このモデルハウスで家電などのサイズ感をつかんでもらったり、間取り変更の参考にしてもらうこともあるという。

家電や設備もまとめてそろえられる

同展示場ではすでに契約者も出ている。もともと新築を検討していて、新居に必要になる家電を下見に来た人で、ここにモデルハウスがあることも、ヤマダ・エスバイエルホームという社名も知らなかった。しかし同社が手がけている一邸ごとに異なるオンリーワンの住まいである高級注文住宅「小堀の住まい」のことは知っていたという。契約の決め手になったのは、その「小堀の住まい」を手がけている会社であるという安心感や信頼性、さらに価格に対する割安感や納得感、また家電をまとめてそろえられることもあったという。

家電のついでに家も見られる、ヤマダ電機の駐車場にできたモデルハウス

【画像4】「小堀の住まい」を感じさせるモダンな和室もある(写真撮影:編集部)

ヤマダ電機なら家電だけでなく各メーカーのシステムキッチンやトイレ、太陽光発電システムなどの住宅設備機器も取り扱っているので、豊富なバリエーションから好みのものを選んでそろえることができる。同様の展示場はNew神戸垂水本店(兵庫県神戸市)と秋田本店(秋田県秋田市)、金沢本店(石川県金沢市)にオープンしている。

各社の営業が待ち受ける総合展示場は「家を買うぞ!」と腹を決めない限りなかなか行きにくいという人もいるだろう。だとしたら、最新の家電を見に行くついでに、このモデルハウスを訪れてみてはいかがだろうか。

●ヤマダ・エスバイエルホーム
HP:http://www.sxl.co.jp/
●ヤマダ電機 テックランド展示場
HP:http://www.sxl.co.jp/products/smarthouse/moder/index.html
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