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連載実家暮らしの20・30代に聞く
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奈古 善晴(考務店)
2015年7月8日 (水)

一人暮らし経験がないと結婚に不利? その真相やいかに……

一人暮らし経験がないと結婚に不利? その真相やいかに……
写真:iStock / thinkstock
結婚相手選びで重要視する条件は、外見や性格、職業、年収、趣味などさまざま。なかには、“一人暮らし経験の有無”も条件として考慮する人もいるという。はたして、どのくらいの人がそう考えているのか? アンケート調査を実施し、実態が浮き彫りになった。

一人暮らし未経験の男性危うしの結果に

回答者は、20~39歳の未婚者・男女400人。一人暮らし経験のない人と結婚することについてどう思うか。4つの選択肢を用意し、最もあてはまるもの1つを選択してもらった。
すると、「できれば一人暮らし経験がある」「絶対に一人暮らし経験がある」を合わせた“一人暮らし経験を求める”派の男性割合は38.7%。一方、女性は54.4%と半数以上が一人暮らし経験のある男性を望んでいることが明らかに。

【図1】相手に一人暮らし経験を望んでいる世代は、男性だと20代前半がもっとも多く、女性は30代後半がもっとも多い結果となった。

【図1】相手に一人暮らし経験を望んでいる世代は、男性だと20代前半がもっとも多く、女性は30代後半がもっとも多い結果となった。

フリーコメントには、「家事の大変さ・重要さを理解しておいてもらいたいから」(27歳・女性)や、「母親にやってもらっていたことが嫁に変わるのは嫌だ」(35歳・女性)、「水道光熱費や保険料など、かかる費用の実感がないとルーズになりそうだから」(35歳・女性)と、家事の大変さや家計に関する基本的な理解を求める内容が数多く寄せられている。

その他多かった内容は、「マザコン男性お断り」と、実家で母親と暮らしている=マザコンと判断する意見もちらほら。結婚後、姑とトラブルが起きた際、妻の味方となるか、姑の味方となるか。先々の展開を想像し、少しでもマザコン傾向を感じ取れる男性は忌避したいと考える女性は多いのかもしれない。ちなみに、男性が一人暮らし経験のある女性を望む理由の大半はシンプルに「家事ができそうだから」であった……。

毎日、パリッとアイロンがけされたワイシャツに袖を通す。仕事から帰宅すると温かい食事とお風呂が用意されている。毎日当たり前のように享受している恩恵の裏にある労苦は、実際に経験をしていないと分かりづらいもの。だからこそ、多くの女性は家事苦労知らずの男性とは、よい夫婦関係を築けない可能性が高いと判断しているのかもしれない。

少数派の意見「一緒に成長すればよい」

さて、多くの女性が一人暮らし経験のある相手を望んでいる一方で、「特に一人暮らし経験がなくてもいい」を選んでいる人も13.3%ほどいる。選んだ人のフリーコメントには「協力してやっていければいいと思うから」(24歳・女性)や「お互い調整すればよい」(28歳・女性)など、お互いに協力し合えればそれで問題ないという意見が寄せられている。

互いに支えあい成長していける。そう考えられる関係性ならそれも良いかもしれない。しかし、「2人の部屋なのに、相手が部屋を散らかし放題」、「頼まれなければ何も家事を手伝わない」など、長く付き合うと家事を理由にパートナーに「イラッ」とする瞬間は多々ある。一人暮らし経験の有無と生活力は必ずしも一致しないが、そもそも相手が家事に協力的かどうかだけでも先に見極めていた方が得策だ。

やはり、一人暮らし経験を望む女性が多かった。現在、実家暮らしをしながら結婚相手を探している男性は、一人暮らしはできなくとも家事や家計管理をできるようになった方が、出会いのチャンスは広がりそうだ。

●[SUUMO実家暮らし調査]より
・調査期間:2015年3月19日~2015年3月20日
・調査方法:インターネット調査(クロス・マーケティング)
・対象:首都圏に実家があり、実家暮らしをしている20~39歳、未婚
・有効回答数:400名(男女200名ずつ)
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/11/jikka_gurashi.jpg
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