2014/12/21 20:37

「隣の騒音」 第6回 THE FULL TEENZ――季節外れのサマー・ソングを収録した新譜カセット音源を1週間先行で配信スタート!!

左から佐生千夏(Dr, Vo)、伊藤祐樹(Gt, Vo)、菅沼裕太(Ba, Vo)

いちライターとして、いちリスナーとして、関西シーンの渦中にいる田中亮太が、すぐ隣で鳴っている騒音――今この瞬間、どうしても耳に入ってきて、耳を奪われてしまうサウンドを月1で紹介する連載「隣の騒音 ~2014年の関西インディ・ミュージック・ガイド」。第6回は京都の3人組バンドTHE FULL TEENZ!!

今連載の初回に登場いただいた京都発の新興インディ・レーベル、〈生き埋めレコーズ〉。その主宰バンドであるTHE FULL TEENZが、クリスマス・イブに新作カセットを発表します。今回はSeventeen Again、フジロッ久(仮)、Apricotなどで知られ、2000年代以降の後続バンドに多大な影響を与えてきた〈I Hate Smoke Records〉の新ライン〈I Hate Smoke Tapes〉からのリリース。かねてからレーベルへの憧れを口にしてきたバンドにとって、1つ夢を実現させたパッケージとなりました。レーベルのご厚意でOTOTOYでは1週間先行で配信をスタートが実現しました!

インタヴュー&文 : 田中亮太

新作カセット音源を1週間先行で配信スタート!!
THE FULL TEENZ / swim! swim! ep

【配信価格】(各税込)
WAV / ALAC / FLAC : アルバム 756円
mp3 : アルバム 648円

【Track List】
01. Mess / 02. swim! swim! / 03. 昼寝 / 04. 水彩画 / 05. サーティーワン



>>「swim! swim! ep」特設サイト

第6回 : THE FULL TEENZ

前作『魔法はとけた』が30~90秒のファスト・チューンにフック満載のキラー・メロディを落としこむことで、不世出なポテンシャルを眩しく輝かせていたと比較して、今作『swim! swim! EP』はさらに多彩な5曲を収録。1曲目の「Mess」こそ十八番である1分弱のパンク・チューンですが、タイトル曲の「swim! swim!」はこれまでの疾走感はそのままにソングライティングの起伏に磨きをかけた、バンドの新しい代名詞となりそうな甘酢っぱいロックンロール。そして、3曲目の「昼寝」はぼんやりと白昼夢のなかにいるかのごときオールディーズ風サイケ・ポップ。さらに、4曲目「水彩画」ではバンド最長の3分越えを果たしつつ、じっくりと狂おしいほどのロマンチシズムを花開かせていきます。これはインディ・ロックの名曲でしょう。最後にドラマーの佐生千夏が歌う30秒のキュートなモッド・パンク「サーティワン」も魅力たっぷり。THE FULL TEENZというバンドの魅力を変質させることなく、様々な筆使いで表現しえた進化の1枚となりました。また、曲が長くなったことで、これまでは勢いのあまり残像が残る程度であった、ソングライター伊藤祐樹の淡く夢見がちな世界観がより顕となったことも大きなフックでしょう。

一方、今年の初夏にはオリジナル・メンバーだった奥畑詠大が脱退(現在はSeussの一員として活動中)。伊藤の盟友であり〈生き埋めレコーズ〉の主宰メンバーであるsprintklubの菅沼祐太が新ベーシストとして加入と変化も ありました。あらゆる面でバンドにとって大きな転機だったと思しき2014年について、メンバー全員に話を訊きました。

CDを出して以降はパンク以外のイベントにも呼ばれるようになって

――デビュー作にあたる『魔法がとけた』が2月、主宰コンピの『生き埋めV.A.』が5月にリリースと、2014年はバンドにとって転機であったように思います。今年THE FULL TEENZとして活動してきたうえで、もっともあがった出来事は?

伊藤祐樹(以下、伊藤) : JET SETとかでCDを取り扱ってもらって、今でも追加発注がくるくらい買ってくれる人がいるみたいで。それは作ったときにまったく考えてなかったことでしたね。もともとSeventeen Againみたいな東京のパンク・シーンの人たちに憧れて始めたんですけど、CDを出して以降はパンク以外のイベントにも呼ばれるようになって。近場でいったらメトロのオールナイトのクラブ・イベントだったり、この前だったら水曜日のカンパネラのレコ発に呼んでもらえたり。むせいらんと一緒にやれたのもそうだし。いろんな人と一緒にやれるのは嬉しいし強味だと思う。

――では、CDを出して以降できたつながりのなかで、もっとも知り合えてよかったなと思える存在は?

全員 : Not Wonkかな。
伊藤 : 北海道にNot Wonkってバンドがいるんですけど、彼らと知り合えたのは大きいと思う。
佐生千夏(以下、佐生) : 私はこのバンドに入った時、伊藤くんの仲良いバンドには接点がなかったので、『生き埋めV.A.』が出たときに「わー良いバンドが揃ってるな」って思ったんですけど、最後に収録されたNot Wonkは特に「むっちゃかっこいいやん」って。そこから彼らが北海道呼んでくれたりとか、仲良くしてくれてるってのが一番なんですけど。聴いてて悔しくなる。北海道って本州じゃないところでがんばってるってのもあるし、良い刺激になってくれてる。

――THE FULL TEENZとNot Wonkの共通点は?

伊藤 : 聴いてきたというか普通に好きな音楽が近しいと思う。まあ単純に歳も近いし。

――国内のパンク / ハードコアの系譜に位置されるアティチュードと、現行のインディ・センスのバランスが両者に共通している点だと思います。

伊藤 : たぶん彼らのほうが意識的にその両方のバランスをとって聴いてると思います。両方好きなので、両方の感じが出てるバンドを企画とかに誘いたいって言ってましたし。

NOT WONK「Guess What I'm Thinking」2014年7月12日ライヴ映像
NOT WONK「Guess What I'm Thinking」2014年7月12日ライヴ映像

――Not Wonk以外のバンドで近しさを感じるバンドは?

伊藤 : 京都のfullHOUSEと北海道のThe Sleeping Aides & RazorbladesとあとCAR10。
菅沼祐太(以下、菅沼) : あと、And Summer Clubも。
伊藤 : みんな同い年くらいで同じようなものが好きなんだと思う。

――フジロッ久(仮)はどうですか?この界隈のバンドからもっとも求心力のある存在かなと思ってるんですけど。

伊藤 : あ~。僕らがはじめて見た4、5年前とかはほんまにもうぐちゃぐちゃな、演奏とかもちゃんとしてないようなスカムなバンドだったんですけど、こないだ「ナノボロフェスタ2014」で一緒だったときに、藤原さんが「僕らは今はただ純粋に良いメロディをどう聴かせるかってことしか考えてないんだよ」って言ってて。昔だったらいかにぶっ壊してやるかでパンクさを表現してたけど、今はもっと大人な表現でもっとエグいことをできるって。それはすごいなと思って。パンクってのは変わってないと思うけど、そのなかでもっと対象が広がったというか。狭い範囲でこれがマニアックなパンクだろってやるんじゃなくて、それこそハンバート ハンバートと対バンするのもできるようなバンド。かっこいいですよね。尊敬しています。

あんまり選択肢がないような小さいコミュニティだったりするほうが興味はある

――ツイッターとかインターネットで言及されることも増えたかと思いますが、印象的だった反応などありますか?

伊藤 : 一番多いのは、さっきも言っていただいたようにパンクとインディを融合してるって感想。さらにそれを銀杏で割ったみたいな。意図してないんですけどね。

――憤ったことは?

伊藤 : あんまりないかなぁ。

――京都に住んでたら、癖のある先輩にいろいろ言われ良くも悪くも打たれ強くなりそうですね。

伊藤 : 仲間より敵のほうが多いですからね(笑)。
全員 : (笑)。
伊藤 : 僕らのことを快く思ってない人のほうが多いと思いますよ!
菅沼 : 何やっても文句言う人はいるから、京都とかはあんまり関係ないけどね。

――さっき名前をあげていただいたバンドの多くが地方で活動するバンドでしたが、やはり東京以外のシーンとは特につながっていきたいという意識はあるのでしょうか?

伊藤 : 土地的なことは僕はなんも意識してないかな。偶然Not Wonkが苫小牧の田舎だったりするだけで。
菅沼 : 環境に共感はしないですけど興味はあります。
伊藤 : それはあるかも。東京とか大阪みたいに漠然と広いんじゃなくて、苫小牧だったり京都だったりCAR10の足利だったりみたいに、演奏する場所もあんまり選択肢がないような小さいコミュニティだったりするほうが興味はある。そっちのほうが好きとかはまったくないけど。

――じゃあ、東京のバンドと話してて環境の違いを感じることはありますか?

菅沼 : 単純に関われる人の数が東京のほうが多いんだろうなって。あと大人とそれより下の上下関係はあったとしても、その2つが仲良くしてる感じはします。上が良い感じに文化じゃないですけど、自分らのやってきたことを下に落としこんでるってイメージ。地方に行けば行くほど、おっさんがずっと同じ場所にいたりみたいな現象は起こりやすいと思う。東京には新しいものをつねにチェックしようという姿勢を持ったまま大人になった人たちがたくさんいて、それは超ラッキーだなと思う。
佐生 : 東京のバンドはコミュニティにとらわれずにやってるってのはすごい感じます。京都って良くも悪くも閉鎖的なんやろなって思うくらい。

――逆に京都で活動するメリットは?

伊藤 : 遊び場所、行くライヴハウスが限られてるから、人に会いやすいというか。連絡とってなくてもしょっちゅう会うことができる。くらいじゃないですかね。

良い意味でも悪い意味でも粗いというか。パンクっぽい

――なるほど。では、今回、新しい音源を作る上で目指したポイントは?

佐生 : 嫌な意味じゃなくって、前回より万人受けっていうか広い人に届けるってのはあったんじゃないかな。ひねくれてないっていうか、誰が聴いてもストレートに「良いやん」って言ってくれるようなものにしたいってのは少なからずあったと思う。
菅沼 : 僕は入ってすぐだったので、俺が弾いてるって感じが出せればいいかなって。単純にやってる奴が変わったってのがなんとなく伝われば。

――前メンバーの奥畑さんと現在の菅沼さんのプレイヤーとしての違いは?

菅沼 : 彼から引き継いだみたいな意識も強いんですけど、演奏としては俺のほうが早く弾けるなみたいな。そういうところですね(笑)。
伊藤 : 良い意味でも悪い意味でも粗いというか。パンクっぽい。それはSeventeen Againの藪さん、〈I Hate Smoke〉の一番偉い人なんですけど、もこないだ大阪で一緒にやったときに言ってましたね。「パンク・バンド然としたね」って。
佐生 : 私は菅沼くんとはサークルの先輩・後輩って関係やったんですけど、伊藤と菅沼は私が出会う前からずっと仲良くかったみたいで、入ってきれくれても違和感がなかった。すごいやりやすかったです。伊藤と菅沼には言葉にしないでもわかりあってる部分がたくさんあると思う。
伊藤 : 加入前からこの3人で遊ぶこともあったしね。

――実際、1分くらいのファスト・チューンばかりの前作と比較して、今作は多彩な音楽性を持っています。曲も3分のものがあったり。

伊藤 : 意図的にそういうのをやってみようって作ったわけではないですけどね。今までは「これは別にやらんで良くない?」みたいに流してたものでも、「いや別にそういうのもできるんじゃない?」って許容が広くなったからじゃないですかね。インディと対バンすることになったからインディにも好かれそうな曲を作ろうよとかはまったく考えたことないし(笑)。
全員:(笑)

――ただ、どうでした?「水彩画」「昼寝」みたいな曲を彼が持ってきたとき?

佐生 : あー、でも驚きはしましたね。伊藤がこんなロー・テンポの曲を作ってくるのは珍しいなって思った。でもやっぱりTHE FULL TEENZぽいっていうか、ギターの音色とか、メロディや歌詞を漂わせていたので。伊藤すごいなと素直に思った。

――伊藤さん的に曲調のレンジを広める不安はありました?

伊藤 : 別に不安はなかったですね。たとえば曲がいきなり5分とかあったら、これちょっとぶれてるなって思いますけど、3分とかだし。できると思ってました。

最終的にはカセットでも全然アリでしょって

――リリースに関しては、いつごろ決まったのでしょう?

伊藤 : 『魔法はとけた』を出した次の日くらいに1曲目の「Mess」はもう宅録を完成させてたんですよ。で、「これ入れてもよかったね」って言ってて。以降もポツポツと曲はできてたんですけど、やっぱプレスのこなど金銭的なことを考えると、次は〈生き埋めレコーズ〉からじゃなくて、7インチとかで他のところから出せたらとは思ってたんですね。しかも他のとこっていうのは、身近なところではなくて、東京のパンクの今回みたいな〈I Hate Smoke〉とかから出せたら、また違った人たちに聴いてもらえるなと思ってて。そういうのは『魔法はとけた』を出した次の週くらいにはぼんやりと考えてましたね。菅沼くんと話したり。

――〈I Hate Smoke〉に決まった過程は?

伊藤 : 6月の企画ライヴに、社長のバンドであるSeventeen Againを京都に呼んだんですけど、その時にもう言っちゃえと思って。今曲がけっこうたまってきてるんで出したいみたいなことを話して。「じゃあ、またメールするわ」みたいに言われて。社交辞令だろうなって思ったんですけど、ほんとに1週間くらいしたら「この前話したリリースの件だけど」みたいにきて。むちゃくちゃ嬉しかったです。

――それからリリースまでに半年と少しだけ時間がかかったのは?

伊藤 : その時は「swim! swim!」って曲は作り出してもいなくて、他の4曲はあったんですよね。でも、これでレコーディングするのはパンチが足りないなって思ってて。もう1曲くらいPV作れるような曲があったほうがいいねってなって。じゃあ、それを2ヶ月くらいで作って、2ヶ月くらいで録って、あとの2ヶ月くらいでいろんなリリースの動きをしてってってスケジュールを立てて。その通りにやれてます。

――CDやアナログ盤で〈I Hate Smoke Records〉じゃなく、〈I Hate Smoke Tapes〉からのカセット・リリースとした理由は?

伊藤 : 最初は7インチって言ってたよね。
菅沼 : そうだった。
伊藤 : 最初「7インチで出せませんか」って打診してたんですけど、「いきなりレコードでやるよりも今軌道に乗りつつあるTapesでのラインがあるから、不本意かもだけどカセットだったら納期もはっきりしてるし、すぐ出せるよ」っていただいて。僕ら的には「ちょっと待ってください」って何ストロークかやりとりはあったんですけど、最終的にはカセットでも全然アリでしょって。CDって選択肢はなかったですね。

――パッケージの面でも新しいことをしたかったんですね。

伊藤 : CDだったら〈生き埋め〉でもうノウハウがわかってるんで、レコードやカセットのプレスや海外発注のノウハウとかも知れたらなって思ってました。だから、僕らも掘り葉掘り聴きながら進めましたね。

――今回〈I Hate Smoke〉からリリースできたわけですが、他にここから出せたらと思っているレーベルはありますか?

菅沼 : うーん、どことってのはないですね。声がかかったらどことでもやりたいし。ここがおもしろいからってやるよりも、どこであっても一緒にやれるおもしろいことを探していきたいですね。どこから出すってなると受け身になりがちだと思うけど、こっちから積極的にこういうことをやりましょうって言いたい。意見があるのは自分を大切にしてるからだし、相手のことへも敬意があるからなので。

J-POPみたいな展開をわざと古めかしいリヴァーブの感じでやってる

――さっき「swim! swim!」待ちだったとおっしゃってましたが、やはりこの曲はバンド的にもブレイクスルーとなったのでしょうか?

伊藤 : 候補を作って「これいけるでしょ?」みたいにラインで送るんですけど、次の日聞いたら「やっぱクソ曲やわ、なしなし」みたいなのが2、3回あったんですよね。でも、「swim! swim!」は手応えが続いてて。
佐生 : これはいけるみたいな感じはあった気がします。

THE FULL TEENZ「swim! swim!」PV
THE FULL TEENZ「swim! swim!」PV

――では、この曲はTHE FULL TEENZのどんな魅力を焼き付けることができたと思いますか?

佐生 : 夏?
伊藤 : 季節的なイメージもそうですけど、良い音で録ったらめちゃくちゃポップ、ほんとJ-POPになるくらいイントロ、Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビみたいな展開のある曲なんですけど、それをわざと古めかしいリヴァーブの感じでやってるのが僕は好きですね。今までの30秒とか1分で終わる曲、そういうのを好きじゃない人にも聴いてもらえるかなって。

――曲が長くなったことにより、必然的に言葉が多くなって情景描写にも広がりが出てますよね。ちょっと夢見がちで、伊藤さんのロマンチックな面が出てる。

菅沼 : か弱さがありますよね。
佐生 : 強そうで弱い。
菅沼 : 基本的に共感を求めていないのが良いと思う。僕はそこがすごくデカイ。誰かのためにやってるとかはダサいなと思ってしまうので。メロディと歌詞がマッチしてるなとはいつも感じますね。色が一緒というか。
伊藤 : 曲を聴いてから歌詞を書くのでそこは意識してますね。あと街とかは結構意識するかも。前作の「Sea Breeze」とかは海の曲なんですけど、海の季節なのに海に行かずに家にいるうだつのあがらない男の子の歌なんですよ。ビーチ・パンクとかビーチ・ポップとか言われるけど、僕らの海はゴージャスなリゾート地のものじゃなくて、日本海にある寂しい岬とかの海なんですね。

――今回、音楽性を多彩にすることに成功しましたが、サウンド面でさらに新な挑戦欲求はありますか?

伊藤 : 曲は自然にできるので、今後どうしたいってのはないですね。でも30秒の曲はもう作らないかな。すごいパンクっぽいものと歌ものっぽいのを1曲のなかでやれるようにしてきたい。パンクの速さを保ちつつレンジを広げていけたら。特定のシーンのなかでストイックにやってるバンドもかっこいいと思し、めちゃくちゃ憧れてるけど、僕らはたぶん違うので。聴いてくれる人の幅を広げていきたいです。

LIVE INFORMATION

I HATE SMOKE RECORDS × 生き埋めレコーズ pre. 「LUNCH IN THE CHAOS」
2014年12月27日(土)@下北沢SHELTER
OPEN 11:30 / START 12:10
出演 : THE FULL TEENZ / Eunaly-ゆうなり- / THE WEDDINGS / Teen Runnings / DJ 玉屋2060%(Wienners)

And Summer Club pre.
2015年2月20日(金)@心斎橋club STOMP
出演 : THE FULL TEENZ / And Summer Club / Post Modern Team / DJ nicoflash(LADY FLASH) and more

THE FULL TEENZ pre.
2015年3月7日(土)@二条nano
出演 : THE FULL TEENZ / ロンリー / Seuss / littlekids / and more
出店 : EGYPT RECORDS

「隣の騒音 ~2014年の関西インディ・ミュージック・ガイド」Archives

第1回 : 生き埋めレコーズ

第1弾は京都で暮らす若干20歳過ぎの男の子たち3人が始めたインディ・レーベル"生き埋めレコーズ"。彼らにとって初のリリースとなるコンピレーション『生き埋めVA』(左)と、主宰の1人が率いるTHE FULL TEENZのファースト・アルバム『魔法はとけた』(右)を配信中。


第2回 : 本日休演

第2弾は現役京大生の4人バンド"本日休演"。"猥雑なパワーと前衛的な音作り、歴史をふまえての豊穣さをもったポップ・ソング。そこにボ・ガンボスからくるりにいたるまでの、京都ならではの濃ゆいブルースが息づいている"――そのサウンドを収めたセルフ・タイトル・アルバムとなる『本日休演』を配信中。


第3回 : その他の短編ズ

第3弾は森脇ひとみと板村瞳によるデュオ"その他の短編ズ"。音色もアンサンブルも定形から解き放たれ、奔放な創作マインドがさらなる爆発を遂げた最新作『3』をはじめ、ゆっくりとした演奏が穏やかなアンビエンスを醸し出しているファースト『その他の短編ズ』、よりソリッドに削ぎ落とされ、どこかポストパンク期のアコースティック作品との趣もあるセカンド『B』を3作同時配信。


第4回 : Seuss

第4弾は4人組のサイケでリア・ポップ・バンド、Suess。気だるいサイケデリアを醸し出すソングライティングの魅力。アンサンブルにはまだまだ発展途上な面がありますが、それを差し置いての、キャラも身丈もそれぞれ違ったタイプの男前なメンバー4人。彼らの初音源となる2曲入りシングル『Melancholia/Little Boy』をハイレゾ音源にて配信。


第5回 : MECCA RADAR

ceroや(((さらうんど)))のエンジニア得能直也が惚れこんだ新世代ジャム・バンド、MECCA RADAR。艶やかで浮遊感たっぷりのギターに、ファンキーにうねるベースライン、小刻みに躍動するドラム。しっかりと歩調のあったアンサンブルは歌がなくてもメロディアスな軌道を描く。得能が腕をふるったサウンド・ワークや立体的な音設計も聴きどころのインストゥルメンタル5曲を収録したミニ・アルバムを配信中。

[連載] THE FULL TEENZ

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