住まいの雑学
池谷梢 /企画・エフェクト
池谷梢 /企画・エフェクト
2015年2月10日 (火)

1時間500円で助け合い「子育てシェア」のしくみとは

SNSでも安心して預けられる『子育てシェア』のしくみとは?(写真:Monkey Business / iStock)
写真:Monkey Business / iStock

以前本サイトで、シングルペアレント向けシェアハウスについてご紹介(https://suumo.jp/journal/2014/03/19/59685/)した。このシェアハウスは、子育てシェアサービスAs Mamaのママサポーターの仕組みを活用し、1時間500円で近所に住むママや研修登録済みのママサポーターに子育て支援をお願いできるというものだ。

今回は、子育てシェアの仕組みについて、As Mamaにさらに詳しい話を伺った。

まずは支援したい人と、頼りたい親子が出会うために、どんな場づくりをしているか教えていただいた。

「子育ての拠点になりたい商業施設と共同で、『とっておきの親子学級』を開催しています。地元の親子が定期的に集い、ワークショップを楽しみながら互いを知り合うことができます。また、複数人のママサポーターがチームになり託児体験機会を提供する『コソダテ・ラボ』では、いきなり長時間預けるのではなく、体験的に預けてみてお気に入りのママサポーターを見つけることができます」

そのほか『託児付きセミナー』、『子育て応援フェア』など、大小さまざまな交流イベントを開催することで、支援したい人、支援を求める親子が安心して出会える場づくりを行っているとのこと。

こういった場を提供するため、As mamaはネットをうまく活用しているようだが、どのような仕組みなのだろうか。

「As Mamaは『子育てシェア』というSNSを運営しています。支援が欲しいときはネットで依頼を発信し、学校、保育園、習い事などの知り合い、自治体のご近所さんなど、登録している顔見知りの人に預けられるのが最大のメリット。もちろん急な用事で顔見知りの預ける人が見つからないときは、As Mama認定のママサポーターに頼ることもできます」

登録するたけで、情報をシェアできるSNSはたしかに便利。『子育てシェア』は普通のSNSとは違い、友だち申請は顔見知り前提であったり、保険が適用されるなどお互いが安心して支援ができるようなシステムになっている。

それでは、子育てシェアを利用した方の感想は?

「頻繁に利用する方は特に、1時間500円という低価格なのがうれしいとの声があります。友人同士でも子どもを預けるのは気が引けますよね。そういうときに、少しでもお金を払うことでお互い気兼ねなく預けたり、預かったりできるようになるようです」

核家族・共働き世帯が多い今だからこそ、急な体調不良や残業、さまざまな理由でサポートが必要なことが増えてきているのだろう。

「なかなか伝わりにくいのですが、子育てシェアは友達づくりのツールではなく、知り合い同士がもっと深く、気兼ねなく、安心してつながり合うための仕組みだと理解してくださると、さらに利用する方が増えるのではないかと思います」

安心して子どもの送迎や託児を依頼することができる、子育てシェアの助け合いの輪がもっと広がれば、より子育てが楽しくなるに違いない。

●取材協力
As Mama
HP:http://asmama.jp/
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