[てとくち]原作/大崎知仁 漫画/河下水希

てとくち 全5巻 原作/大崎知仁 漫画/河下水希
前回までのあらすじ

 江戸の商家の息子・周助は、仕事もせずにお喋りばかり。次々と言葉を紡ぎ、相手を楽しませるのは得意なものの、肝心の商いはからっきし…。どのお店に奉公に出ても、すぐにクビになっていた。しかし、腰に2尺足らずの脇差・名越盛国(なごしもりくに)を下げた里江という女便利屋の手伝いは、性に合っているようで…。最終的に周助は、便利屋の手伝いに落ち着くことに!

 両親の仇である血煙の重蔵と対面した周助。そこで彼は、父・利兵衛と重蔵がかつて殺さず犯さず、盗んだ金を貧しい人に配る義賊仲間だったことを知る。しかし重蔵が「後ろ盾になってやるから、巨悪にならないか」という瀬良の申し出に乗ったことで、2人は決別。その後、一味を大きくした重蔵により利兵衛の一家は皆殺しにされたのだった。

 そうして周助と対面した時には、総勢三百人の大所帯に膨れ上がっていた血煙の重蔵一味。だが江戸の各所に散り散りになり、一斉に強盗をする予定だったその夜、瀬良に隠れ家を流出させられる。そして彼らは捕縛され、江戸から強盗を消した瀬良の評価は瞬く間に上がった。

 父の仇であり、周助の敵でもある瀬良を討つと決意した里江は、拓馬と共に瀬良の屋敷へ向かう。魔剣を振るうとの噂のある冬伯の相手を拓馬に任せ、瀬良を追う里江。だがその時、身を隠そうとする瀬良に仲間であるはずの源之丞が刀を向け…!?

キャラクター紹介
  • 周助
    (しゅうすけ)
    大黒屋の息子。15歳。実の両親は、「血煙の重蔵一味」に5年前に殺されてしまった。大のお喋り好きで、口は達者だが、商いは苦手。ただのお調子者に見えて、実は機微に聡い。
  • 里江
    (りえ)
    脇差一本で、並み居る剣客を打ち負かす便利屋。剣の腕は立つが、少々無愛想。お家取り潰しになってしまったが、旗本・花村家のお嬢さま。18歳。
  • 大黒屋 徳兵衛
    (だいこくや とくべえ)
    小間物や化粧品を扱う商店の主人。周助の養父。見た目はクールなイケメンだけど、仕事には厳しい一面も。
  • 仙太郎
    (せんたろう)
    瀬戸物を扱う商家の息子。金持ちで、ええかっこしいだけど、結構なヘタレ。周助とは、同じ寺子屋で学んだ仲。
  • 幹太
    (かんた)
    魚屋の息子。周助、仙太郎と同じ寺子屋に通っていた。その頃から、仙太郎の腰ぎんちゃく。
  • 曽根 勘右衛門
    (そね かんえもん)
    北町奉行所の定町廻り同心。周助の家の事件を調べており、周助の過去を知っている。
  • 金子 又八郎
    (かねこ またはちろう)
    踏み込みの神速と足送りの変幻を真骨頂とする幻冥流の使い手。言動はアホっぽいが、剣の腕は立つ。里江と同じ長屋に住みはじめる。
  • 沖田 源之丞
    (おきた げんのじょう)
    勘定所臨時物調役。里江の元許嫁。里江に名越盛国を渡した。瀬良一派の一人。
  • お袖
    (おそで)
    曽根が重宝していた岡っ引きの娘。里江に弟子入り志願中。
  • 瀬良 景次
    (せら かげつぐ)
    老中。里江の父を死に追いやった。
  • 拓馬
    (たくま)
    里江の兄。瀬良によって意識を操られ、妹に刃を向けた。
  • 宮坂 冬伯
    (みやさか とうはく)
    瀬良一派の一人。表向きは香道家だが、怪しげな香と呪文を用い、人を操るのが本性。里江の父と拓 馬も彼の香により意識を操られた。
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