"説得のプロ"が明かす、実践的説得術とは

説得力ある伝え方 口下手がハンデでなくなる68の知恵 (幻冬舎新書)
『説得力ある伝え方 口下手がハンデでなくなる68の知恵 (幻冬舎新書)』
伊藤 真
幻冬舎
842円(税込)
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 プレゼンテーションや会議の場で求められる"説得力"。自分の考えた企画を実現するための会議やプレゼンの場で、上司や顧客に意図が伝わらず、臍を噛んだ経験、社会人なら誰しも1度はあるのでないでしょうか。1回きりで終わればいいですが、苦労して落としどころを探ったり、お互いに平行線のままやりとりを重ねて疲弊してしまったりする人も多いかもしれません。

 ビジネスを円滑に進める上で欠かせない説得力について、極意を実践的にまとめているのが、本書『説得力ある伝え方  口下手がハンデでなくなる68の知恵』。著者の伊藤真さんは、東大法学部卒の弁護士であり、受験指導校「伊藤塾」のカリスマ塾長。言葉で人の心を動かしてきた、いわば"説得のプロ"。説得力というと、自分の主張に従わせるために、相手の主張を論破すること、という印象を持つ人も多いですが、伊藤さんは同書の中で、以下のように語っています。

「説得とは、相手を言い負かすことでも、無理やり自分の主張を押しつけることでもありません。それは相手を『納得』させることなのです。よく話をしたうえで納得した以上、相手は『負けた』とも『イヤなことを押しつけられた』とも思いません。説得した人と同じ考えに基づいて、自ら主体的に行動するはずです」(同書より)。

 伊藤さんによれば、説得とは自分の主張を押しつけるのではなく、「相手を納得させる」のがポイント。もしも、相手の意思を無視して、上から目線で自分の主張を押し付けてしまえば、それは「強制」や「命令」になってしまいます。説得の主役はあくまでも相手ということを忘れてはいけません。

 6月1日、そんなプレゼンの"説得力"を対決させるイベント「一番好感度が上がるのは誰だ? スマートプレゼンテーションバトル presented by So-net」が、都内で開かれました。

 同イベントは、ソネット株式会社から発売の、LTE通信サービス「PLAY SIM」と、Xperiaスマートフォン「Xperia J1 Compact」を組み合わせた新MVNOサービスのPRで、 "好感度低い芸人"で知られる、お笑い芸人「品川庄司」の品川祐さん、「インパルス」の堤下敦さん、「NON STYLE」の井上裕介さんの3人が参加。『好感度をも上げてしまう賢いスマートフォンの選択』をテーマに、同社の製品をアピールしました。イベントの優勝者は、アイドルユニット「drop」のメンバーで、"2000人に1人の美少女"として人気急上昇中のアイドル、滝口ひかりさんからプライベートの連絡先を入手できるとあって、発表にも熱が入った様子。

 対決の結果、勝利を収めたのは、「今もっともモテる選択」をテーマに、自宅の浴室で1時間かけてスマホで自撮りした写真を公開するなど、とにかく"モテ"に特化した使い方を披露した井上さん。

 勝因を尋ねられた井上さんは「魅力的な使い方を形にして表現し、実用的なプレゼンにしたのが評価されたと思う」とコメント。滝口さんも「今まで『自撮り』は恥ずかしくてできなかったが、井上さんのプレゼンを見て、自分でも自撮りにチャレンジしてみようと思った」と、パンフレットには載っていないような、自分なりの使い方を提示した井上さんのプレゼンを評価。滝口さんを納得させたうえで、自発的に考えを変えることに成功し、まさに説得の極意を証明する結果となりました。

 普通の人が、プロのお笑い芸人の井上さんを目指すのはハードルが高いですが、社会生活を送る上で、説得が必要とされる場面は意外と多いもの。説得に苦手意識を持つ方は、同書で"説得の極意"を学んでみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
「LTE SIM+Xperiaセット」
http://lte.so-net.ne.jp/smartphone/xperia/

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