では、自分好みの壁紙を選ぶには? 雑誌やインターネットなど空間写真でイメージするだけでなく、やはり実物を見たり、触ったり専門のスタッフにアドバイスをもらうためにも、ショールームへ行く事をおススメする。素材のクオリティや施工性などは、見て聞いて確認しないと失敗しがち!
壁紙・床材・カーテンなどインテリアの大手サンゲツが、東京・品川に日本最大級のショールームを7月30日にオープンしたので最新のショールーム活用術を探りに行ってみた。
このショールームでは、14スタイルもの小部屋ショーケースが展示されていて、壁によって部屋の印象が変わることを実感できる。
壁紙の見本パネルを、展示ゾーンから取り出して候補を絞りながら検討できる。
今回リフォーム向けに『My Photo シミュレーター』というアプリが初登場した。
ショールーム予約者向けサービスだが、自分の部屋の写真を撮ってWeb登録しショールームへ行けば、壁・床の張り替えたイメージをシミュレーションできるアプリ。実写したように表現され、自分の部屋にある家具との相性が確認できるのだ!
昨今ネット通販など、手軽に輸入壁紙も購入できるようになったが、輸入壁紙のクオリティは千差万別だ。質の高い本物をまとった空間には、ラグジュアリーな空気が漂うもの。
その代表的ブランドが、英国製の「FARROW & BALL(ファロー&ボール)」。FARROW & BALLの日本代理店であるカラーワークス社が開いた新柄発表会に行ってきた。今年は発表会に、本国よりセールスマネージャーのジョン氏も来日。
「昨年のデザインは日本がインスピレーション。今年はパリ。19世紀—20世紀のフレンチファッションに着想を得たデザインです」と、ジョン氏。以下、3つの新柄のヒストリーを紹介してくれた。
各柄には、7つの配色パターンがあり、写真の柄が赤系になると全く違う表情になっている。
FARROW & BALLの特徴は、その素材と製法による他では表現できない質感。選び抜かれた最高級の自然顔料からつくられた塗料を使い、伝統的な手法によって版画のようにプリントしてゆく手工業、ハンドメイドを守り続けている。壁紙だが、ウォッシャブル加工され水拭きができるメンテナンス性もある。
カラーワークス社のショールームでは、壁紙とペイントの展示販売だけでなくペイントレッスンなども行われている。
カラーワークス社が扱う商品のなかでも最高級のFARROW & BALL壁紙。張った場合の費用は、
【約15m2未満、6−8畳の壁1面】壁紙+工事パッケージ=15万円(税別)
リフォーム時に合わせて施工会社に依頼する場合など壁紙材料費だけなら、2万5000円(税別)/本(幅約53cm 長さ10m)、となる。
家を建てたりリフォームしたりするときに、建材・設備や内装について、自分で選んだ“施主指名”率が高いほど満足度が高いという調査結果がある(リクルート住まいカンパニー注文住宅動向調査)。
実は私も寝室にFARROW & BALLを指名した施主の一人。10年後の今も大満足!ほかの部屋も、ケチらずにやれば良かったなぁ……と後悔。やはり大きな面積を占める壁は、コストより質にこだわって選んだほうが後々の満足感も大きくなるものです。