キャンプが始まるより前に、自主トレでトレーニングを始めているプロ野球がほとんどだ。そのトレーニング場所も温暖な気候が選ばれることが多く、キャンプイン時には日焼けしている選手も多い。
普段から番記者としてつぶさに様子を見届けている、在版紙A記者、在京紙B記者にスポーツジャーナリストのC氏が加わり、各球団の外国人事情と自主トレが松中信彦にもたらした悲劇(?)について語り合った。
A:面白いのは大型補強したソフトバンクですね。外国人が7人に増えて、どんな状況になるか。外国人同士の情報の伝達はイマイチだったみたいで、メキシコから来たカニザレス(内野手)は、球団が“ライバル”になる李大浩(内野手)を獲得したことを知らなくてションボリしていたし、左腕のオセゲラも、スタンリッジやウルフが移籍したことを後で初めて知ったようだった。
B:外国人といえば、自主トレで日焼けしすぎて真っ黒になった松中信彦を、少年ファンが新外国人と勘違いしたらしい。松中に「サイン、プリーズ!」といったとか(笑い)。
C:確かに驚くほど黒いもんね。まァ、それだけ必死に練習してきたということなんだろう。今年のSBには、全体から必死さを感じるよね。とにかく無口で知られる秋山幸二監督が、キャンプイン時に15分も喋ったことで話題になっていた。これだけ大型補強されて、負けたら終わり、という思いもあるのだろう。
※週刊ポスト2014年2月21日号