LGBT(※レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの総称)に対する世間の認識が変わりつつあるなか、東京・阿佐ヶ谷に日本初となる〝LGBTフレンドリー〟なシェアハウス『カラフルハウス』がオープンした。
このシェアハウスは、LGBTが素敵に歳を重ねられる社会を応援するグッド・エイジング・エールズと、数多くの個性的なシェアハウスを手掛ける株式会社シェア・デザインによるコラボプロジェクトだ。では、一体どのようなきっかけで今回のシェアハウスをオープンするに至ったのだろうか? NPO法人グッド・エイジング・エールズの代表・松中さんにコンセプトなどを聞いてみた。
「最近は、若い人を中心にシェアハウス人気が高まっていますが、LGBTの中には『自分のセクシュアリティを隠して、ほかの人と共同生活をするのは気が引ける』という方が少なくないのです。そういった人たちのプライベートを大切にしながら、仲間と楽しく暮らせる場所をつくりたいと思ったのがきっかけです」
大家さん、管理会社、手続き、運営、コミュニティづくり……すべてにおいて「LGBT専門」というのは、彼らにとってきっと心強いだろう。では反響はいかがなのだろう?
「2月23日、3月2日の2日間だけで50名以上の方が内覧されました。今までになかったコンセプトなので、みなさん興味を持たれたようです。LGBTだけでなく、LGBTにフレンドリーなストレートの方にもご参加をいただきました。カラフルハウスという名前にちなんで、居室をすべて違うカラーリングにした点も高い評価につながったようです。すでに入居を決めた方がかなりいて、半数ほどは契約を進めている状況ですよ」
内覧会での反応を見て「第2号、第3号への期待も高い」と松中さん。今後入居したいという方や、LGBT当事者の方に向けてメッセージをもらった。
「LGBTのことをもっと社会に知ってもらうためのアプローチはたくさんあるかと思いますが、グッド・エイジング・エールズでは、LGBTもそうでない人も楽しく交流できる具体的なサービスや場づくりで、もっとポジティブに暮らせる世の中づくりを実現していきたいと思っています。カラフルハウスもそのひとつです。ほかにも、夏季限定で湘南・葉山にオープンしているカラフルカフェというLGBTフレンドリーなカフェもあります。ぜひ、足を運んでみてください!」
カラフルハウスのオープンニングパーティーが4月中旬に開催される予定。興味のあるかたはホームページをチェックしてみよう。