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SUUMOジャーナル 編集部
2013年2月5日 (火)

成熟した大人の街にシェア型賃貸住宅「シェビア恵比寿」が誕生

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2013年1月17日に株式会社リビタから発表された恵比寿のシェア型賃貸住宅「シェビア恵比寿」。今回はそのプレス向け内覧会に参加した。これまで高齢者向けの賃貸住宅として運用されていた物件を、なぜシェア型賃貸住宅というかたちに再生したのか。事業主のサッポロ不動産開発の堤さんや貸主・運営会社のリビタ コンサルティング部 十河さん・運営担当 土山さんの、それぞれの思いを伺った。

大人のシェア型賃貸住宅を目指して。街に溶け込むデザインで落ち着きのある共用スペースに

恵比寿といえば、まず初めに連想するのは「恵比寿ガーデンプレイス」、「サッポロビール工場」ではないだろうか。もともと当物件を所有しているのは、サッポロ不動産開発株式会社。サッポロホールディングスの傘下で、開発などの不動産事業を行う会社だ。高齢者向けの賃貸住宅として運営されていた物件をリノベーションし、「大人な街恵比寿に大人のシェア型賃貸住宅を」と企画されたのが、今回の物件だ。

まず最初に案内されたのは、共用部分である最上階の7階に設置されたキッチン。トップライトから光が降り注ぐキッチンの壁一面には「恵比寿」の象徴とも言えるレンガが使用されているなど、ガーデンプレイスの上質な質感やテイストが随所に盛り込まれている。

シェビア恵比寿

最上階にある共用スペースのキッチン。パーティー用に5合炊きの炊飯器も設置

まずは、調理スペースが広いアイランドキッチンが目に飛び込む。シンクはもちろんのこと、電気コンロや電子レンジ、オーブントースターは複数設置され、炊飯器も3合炊きのほか、パーティー用にと5合炊きも用意されている。
「実際、入居者の方が使用された際には使い勝手をヒアリングし、随時配置換えなども行っていきます」と話すのは、リビタで運営を担当している土山さん。「共用スペースの使い方は、運営側が決めただけではなかなか守られないんですが、入居者の方も交えてディスカッションするなどして一緒に考えたものは、守ってくれるんですよ(笑)」

このほか、共用スペースには「サンクンラウンジ」と呼ばれる、プロジェクターやソファが設置されたシアター空間や、PCなどによるちょっとした仕事を程よい距離感で行うことができる窓際のカウンターなど、共用部分でありながらくつろげる空間として、工夫されている。

シェビア恵比寿

共用スペースにはプロジェクターが設置されたシアター空間も。サッカー観戦も白熱?!

シェビア恵比寿

窓際のカウンターでは、コーヒーを片手にPCなどによるちょっとした仕事もできる

プライベート空間はいたってシンプル。各フロアごとに共用のトイレ、シャワーブースを設置

最上階の7階はキッチンやラウンジ、シャワーブースなどの共用スペースで、居室は3~6階の4フロア。各フロアには約9㎡~13㎡ほどの居室が8室あり、全32室が設置されている。
モデルルームとなっていたのは、6階の約10㎡の一室。コンパクトながら、ベッド・机・イス・ミニ冷蔵庫、エアコン・収納棚、照明までもが設置され、入居時には身の回りのものさえあれば、家具を持ち込む必要はない。もともと26㎡程度の1室を2室に分けているので隣室のドアが近い居室もあるが、アンティーク調の床材や家具の木質素材が落ち着き、自分だけの隠れ家のような雰囲気が演出されていた。

シェビア恵比寿

トイレやシャワーブース、ミニキッチンは共用だが、各フロアに設置されているため、不便さは感じられない

どんな人が入居を希望している? 

「シェビア恵比寿」は11月末にHPをオープンし、既に募集を開始しており、1月上旬の時点でFacebook等のSNSも含め、約120件ほどの問い合わせが入っているとのこと。また、入居希望者向け内覧会を開催したところ、満員の20数名が来場し、そのうち約半数が申し込みをしている状況。今後も土日に内覧会を実施し、早期の満室を目指している。入居希望者は20~30代が中心とのこと。

気になる賃料・共益費だが、賃料は9万5000円~10万5000円。このほか、共益費が1万5000円かかるが、共益費のなかには水道光熱費やインターネット代、共用部の清掃費や消耗品費(トイレットペーパーやごみ袋等)が含まれている。「周辺の家賃相場と比較してもさほど変わらない設定となっています」と担当者は話す。

物件名に込められた、このシェア型賃貸住宅への思いとは

物件名となっている「シェビア(ChezVia)」とは、シェア(Share)とシェ(Chez=フランス語で「~の家で」の意)、ビア(Via=ラテン語で「道」の意)を掛け合わせた造語、とのこと。「ここに集う人々が、ともに共同生活を営むなかで互いに絆を深め、人生の糧となるような経験を共有することにより自らを成長させ、やがてそれぞれが新たな道へと進んでいく、そのための経由地として利用してほしい」という、この物件に関わる人たちの思いが込められていた。

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