住まいの雑学
梅雨の悩み、カビ・じめじめ撃退
野村和幸/企画・エフェクト
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2015年6月9日 (火)

ダニは梅雨明けに増える! ダニ繁殖3条件とその対策

ダニは梅雨明けに増える! ダニ繁殖3条件とその対策
写真: iStock / thinkstock
今年も高温多湿な梅雨がやってきた。特に梅雨明けから爆発的に繁殖するといわれている、ダニ。

家庭に発生するダニはどこにでもいると言われており、量が多ければ人体に悪影響を及ぼす。梅雨入りした今からしっかりと対策を行いたいところだ。

そこで今回は、ハウスクリーニングから蜂やダニ、ノミなどの駆除を行うトータルクリーンの岩田さんに、家庭で行えるダニ対策についてお話をうかがった。

――まず、家庭でダニを繁殖させないために、どういったことが必要となるのでしょうか?

ダニはどんな家庭にも発生しているものですが、量が増えてしまうことでアレルギーなど人体に影響を及ぼします。ダニが繁殖するための条件は3つあり、それらが重なると爆発的に増えてしまいますので、条件のうちどれか1つでもカットすることが重要になってきます

――ダニが繁殖するための3つの条件とは?

1つ目は、”温度と湿気”です。ダニは温度20〜30℃、湿度60〜80%を好むので、換気をしっかりと行い、部屋のなかに乾燥した空気を送り込みましょう。
2つ目は、”ダニの餌となるものがある”ことです。カビ、食べこぼし、ふけや髪の毛などはダニの大好物。マメに掃除することをおすすめします。
3つ目は、”産卵する場所がある”こと。特に最近はソファやベッドなどを使う家庭が多く、これらはダニが好んで生息する場所なのです

――なるほど。しっかりと換気、掃除、天日干しなどを行い、ダニが繁殖する条件をカットすることが重要ですね。最近ではスチームアイロンを使ってダニを駆除する方法も耳にしますが、効果はあるのでしょうか?

確かにシーツなど薄手のものに効果はあると思いますが、マットレスや畳、ベッドといったところにしっかりと熱が通るかどうかは疑問があり、当社ではおすすめしておりません

――では、もしも予防できずに大量に発生してしまった場合はどうしたらよいでしょう?

当社ですと、薬剤処理をおすすめしています。残効性のある業務用の薬剤を使って部屋を閉めきり、ダニを一掃する方法です。部屋のなかももちろんですが、ぬいぐるみもダニの発生源となっており駆除が難しいです。郵送で送ってもらえれば、薬剤で処理を行いお戻しします

特に子どものいる家庭やアレルギーがある人は、ダニが大量に発生してしまうと大変。まずはダニが繁殖するための3条件をカットすることを心がけよう。

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