イギリスの高校で生徒の成績が急上昇!その秘訣は「スマホ禁止」だった!?

今やスマートフォンをはじめとするモバイルデバイスの所有率は、1人1台と言っていいほどにまで普及している。

そんな中、イギリスの研究機関「The London School of Economics 」が発表した携帯電話と学力に関する調査の結果が興味深い。スマホや携帯電話の使用を禁止したところ、生徒たちの成績が向上したというのだ。

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この調査はバーミンガム、ロンドン、レスター、マンチェスターの高校で実施され、校内でのモバイル使用を禁止した前後の学力テストを比べたもの。

その結果、16歳以上の生徒においては、テストの点数が禁止前よりも6.4%向上していることが分かった。調査にあたったイギリスのエコノミストは「テクノロジーの進歩は一般的にパフォーマンスを向上させる効果があるが、同様に潜在的な欠点があることも忘れてはならない」と指摘している。

スマホに頼りすぎかも?

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国内に目を向けても、ティーンエイジャーのスマホ所有率は、年々増加傾向にあり、中学生が約5割、高校生・大学生が約9割という調査結果が出ているほど。手軽なインターネット接続はもちろんのこと、GPSやカメラ機能、さらにはアプリなどの活用で私たちの生活を効率よく便利にしてくれる。

しかし、一方では「スマホ依存」という言葉の存在も無視できない。必要以上に機能に頼ってしまうことで、生活習慣の乱れや集中力・コミュニケーション力の低下といった問題の原因とも表裏一体になっている。それが思春期のティーンエイジャーなら、その影響を受けやすいというのも言うに及ばすだろう。

この結果は、必ずしもすべての人々に当てはまるものではないかもしれないが、社会人としても関係のない話ではなさそうだ。

私たちの生活に欠かせないツールが日常にどんな影響を及ぼしているのか。モダンテクノロジーと共存していくために、個々のリテラシーをもう一度見直してみるいいチャンスかもしれない。

Reference:The London School of Economics

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