台風に負けず ど根性桜開花 ことしも見頃に ヌーリ川


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新赤野橋近くでことしも開花したど根性桜=14日、うるま市赤野

 【うるま】うるま市赤野のヌーリ川べりにある「ど根性桜」がことしも花をつけた。新赤野橋のたもとにある桜で、幹の根元近くから折れていた。住民たちはことしの開花に気をもんでいたが、周辺にある桜より早めに花をつけ、ほっとしている。

 市ヌーリ川桜まつり実行委員会(座間味栄会長)によると、ど根性桜は昨年1年も台風であおられ、水かさの増した川面の水に漬かることもあり、ことしの開花が危ぶまれていた。
 13、14の両日開かれた第5回桜まつりでは、花をつけたど根性桜を目当てに多くの人が訪れた。
来訪者は「生命力の強いところを見せてくれてうれしいね」と笑顔で話した。
 まつり会場周辺では沖縄水産高校生によるカヌー体験教室が行われたほか、近隣小中学生の俳句が1600首以上寄せられ、会場周辺は多くの住民でにぎわった。
 1985年2月から植樹が始まったヌーリ川は田場橋から港原橋間の約1・5キロで、周囲には600本以上が植樹されている。ことしも約50本を植えた。桜の名勝地にしようとの動きも活発で、将来は川に船を浮かべて桜を眺める企画も想定する。
 実行委の久貝英世さんは「木々のつぼみの膨らみ具合からすると、20、21日以降が見頃になる」と説明する。「駐車場も整備されており、高齢者や障がいのある方々にもぜひ見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。