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先日、女性宅に宅配業者を装って3人の男が押し入り、現金約17万円の入った金庫を奪うという事件があった。最近増加中の、宅配業者を装った押し入り強盗は、誰にでも起こりうる犯罪である。このような犯罪に合わないために、すぐにでもできる対策を、ホームセキュリティ・防犯対策に詳しいALSOKに聞いた。
宅配業者と名乗る人物を、本物かどうか見極める方法は?
「見分ける最初のポイントは、ドアを開ける前に、必ずインターフォンやドアスコープなどで相手の服装と顔を確認することです。宅配業者は自宅周辺の地域を回る担当がおおよそ決まっていますので、いつも配達してくれる担当者の顔を覚えておけば、より安心です。インターフォンはどんどん進化していて、最近は広角レンズがあって死角が少ないものや、ズームができるものもあります。ほかにも、カラーや、録画機能のあるものも。インターフォンは配線さえあれば、簡単に新しいものを設置できますので、防犯のためにハード面を強化するのもよいと思います」
数十万円もする防犯カメラを設置するのはハードルが高いが、インターフォンを変えるのであれば、それほど難しくはないだろう。ただし賃貸住宅の場合は、退去時のトラブルになるので、まずは大家さんと相談しよう。
では、宅配業者かどうか、イマイチ確信が持てないときはどうしたらいいのだろうか?
「そんなときは、たとえマンション内であっても、チェーンロック等をかけてドアを開けること。住民の後ろに付いていけば、オートロックのマンションでも、簡単にエントランスの中に入れますから。そして相手が不信な場合は、チャイムが鳴っても出ないという方法もあります。本物の宅配業者なら、必ず不在票をポストなどに入れてくれますから、改めて連絡をすればよいでしょう」
インターフォンなどで相手の顔や服装を確認すること、ドアを開けるときはチェーンロック等をかけるなど、誰にでもできそうなことばかり。防犯意識を高く持って、犯罪を未然に防ぎたい。