そこで、まずは最近のかき氷器がどのように変化を遂げているのか、かき氷器や調理器具など、さまざまな商品を取り扱う株式会社ドウシシャに話を伺ってきた。同社が発売する『本格かき氷屋さんのふわふわ氷かき器』は、ふわふわの本格的なかき氷を手軽につくれるとのこと。商品開発に当たり、ふわふわ触感のかき氷をつくれるよう、かき氷専門店を食べ歩いて研究を重ねたそうだ。
「前述の商品以外にも『大人の氷かき器』もあります。オシャレ家電のようなデザインで、一見するとかき氷器とは思えませんよ。従来のかき氷器は、子ども向けのデザインが多かったため、大人にも親しみやすいデザインで、1年中使っていただける商品をつくりたかったんです」(同社)
たしかにこのデザインなら、キッチンまわりに置いていても違和感はなさそう。ちなみに、『大人の氷かき器』は、冷たい料理やドリンクに氷を使えるよう開発されているため、食感はシャリシャリで、ふわふわかき氷はつくれないとのこと。ふわふわを求めて探しはじめたが、シャリシャリも気になってきた。
とはいえ、かき氷をドリンクや料理に使えるといっても、レシピが分からない……。同社に尋ねたところ、『大人の氷かき器』にはレシピまでついているそう。今回はそのなかから、オススメのドリンクを紹介してもらった。
●シャリシャリモヒート
ミントの爽やかな香りが、暑い日にピッタリのモヒート。自宅でつくろうと思ってもクラッシュアイスがつくれず思うようにいかない……。そこで、かき氷の出番。
材料は、氷(水300ccを凍らせた程度の量)、ライム(中1/2個)、ソーダ水(200cc)、それとA【ホワイトラム(80cc)、スペアミントの葉(24枚)、砂糖(シロップ 小さじ1)】。
つくり方は、グラスに【A】の材料を入れ、すりこぎ棒などでつぶす。そこへ、くし切りにしたライムとソーダ水を入れ、上の画像右のように、上から氷を削りさっくりと混ぜ合わせれば完成。
ほかにも、サイダーを凍らせた氷を削って、レモンや梅酒と割ったり、コンソメスープやポン酢などを凍らせて料理に使ったりと、アイデア次第で涼感たっぷりのおいしい料理がつくれるそう。こんなに涼しげなら、夏バテで食欲のないときでもサラッと食べられるかもしれない。
ただし、ドレッシングのような油分が多めの液体は凍らない可能性があるので控えてとのこと。また、使用後はしっかりと洗って本体を乾かすことを忘れずに。
家庭用のかき氷器というと、キャラクターがデザインされた子ども向けアイテムを想像するが、これなら家にあっても違和感なく、普段使いできそうだ。灼熱の太陽の下、自宅で手軽につくる、ふわふわ&シャリシャリかき氷もアリかも!