新交付金受納に賛否 久志区、2週間内に可否決定


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 【名護】米軍普天間飛行場の移設先である名護市辺野古区に近い久志区で30日夜、区民総会が開かれた。
 同区を含む辺野古区周辺の久辺3区に政府が直接支出する新たな交付金について議論を交わした。辺野古への移設を受け入れる条件ともみられる新交付金の受け取りについて、区民からは賛否双方の意見が上がった。2週間以内に臨時区民総会を開き、受け取りの可否を決定する。

 久志区は過去に数回辺野古移設に反対する決議をしており、区としては移設に反対の立場を掲げている。一方、反対の決議と同時に振興策は受け取るとする決議を過去に数回可決したこともある。移設を条件に久辺3区の地域振興について地元と国が話し合う「久辺3区の振興に関する懇談会」に久志区も出席し、新交付金の活用を前提に、あずまやの建設を要望していた。
 宮里武継区長によると、区民からは「移設に反対でも交付金を受け取らないと基地ができた時に負の遺産だけ残る」とする受け取りを求める意見と、受け取りに反対する意見などが上がったという。
 宮里区長は「総会の決議に従う」と述べ、臨時総会での結論を待つ考えを示した。