片付いていない家の特徴で共通しているのが、洗濯物をたたまないで洋服が積み上げられていること。積み上げられた服は洗濯した後の服なのか? それとも洗濯する前の服なのか? パッと見た感じは分かりません。洗濯物が乾いたらたたんで所定の場所に戻す習慣は、大人になったら自然にできるというわけではありません。ですから、大人になる前に身につけておくことが大切です。
ウチの子は男だから別にいいのでは? という方もいるかもしれませんが、男女を問わず洗濯した服や下着はたたんでしまうべきです。自分が身につける衣類を大切にあつかう気持ちを養うためにも、洗濯物をたたむ習慣を子どものころから身につけると、独り立ちしたときに困りません。
ひとは大好きなモノであれば大事にします。そもそもそれほど気に入ってない服は大切にできません。古堅家では服を子どもたちと一緒に買いに行き、気に入ったものを本人に選ばせます。なぜそうするのか? それは本人が選んだものであれば、大切に着るからです。
多少高い服でも大切に着てもらえるならOK!むしろそのほうが服を粗末に扱わず、着られなくなるまで大事に着ます。その代わりたくさんは買いませんので、選ぶときは真剣に選ばせます。むやみやたらには買い与えず、自分で選んだお気に入りの服だからこそ、洗濯物も積極的にたたもうと思えるのです!
たくさんモノがあふれると片付けがおっくうになるように、洗濯物もためるとたたむのが嫌になってしまいます。なるべく洗濯物はためず、乾いたらその日の内にたたむようにしましょう。そこで大事なことは「自分の服をたたみなさい!」と、押し付けるのではなく「一緒に洗濯物たたもうね~♪」と促すこと。上手にたためたときには「上手にたためたね!」と褒めると、お子さんはうれしいはず。毎日洗濯していればたたむ衣類は数点で済むので、5分もあれば終わります。
大事なのはたたんだ後、衣類をその辺に置きっぱなしにしないこと。「洗濯物はたたんでしまう」までが、一連の作業です。衣類収納がお子さんでも戻しやすい場所になっているかどうか、これを機に見直してみるといいですね。お子さんが自分でしまいやすい収納になっていれば出すことも簡単にできるので、朝の身支度も自分でできるようになり一石二鳥です。
「お母さん目線の使いやすい収納場所」と「お子さん目線の使いやすい収納場所」は違います。お手伝いをお願いする前に、手伝いやすい環境になっているか? モノのしまい場所が子ども目線で使いやすいか? 見直しましょう。お子さんによってはやる気になれない日やうまくできないこともあるでしょう。それでも広い心で見守ることが大事です。間違っても「こんなこともできないの!?」と責めることがないようにしてくださいね。
ちなみに古堅家では食事の準備も子どもたちに手伝ってもらいます。その際、子どもたちが手伝いやすいよう、置く場所などを工夫することが大事です。以下、写真でお伝えします。
■お手伝いができるキッチン収納
お子さんにお手伝いをやってもらうためにはまずお母さんが楽しく前向きに家事に取り組むことが大事です! そうすることでお子さんもきっと積極的に家事のお手伝いをしてくれることでしょう。焦らず急がずお子さんの成長とともにできるお手伝いからやらせてみてください!