那覇港浦添埋め立て、組合が4案提示 面積17%縮小


この記事を書いた人 志良堂 仁

 浦添市の西海岸を埋め立てる那覇港浦添ふ頭地区の港湾計画について、4月に浦添市側が現行計画を修正する市の素案を県や那覇市に提案していた件で、那覇港管理組合側は大型クルーズ船が2隻着岸できる岸壁などを含めた対案を出していることが2日、分かった。那覇港管理組合議会の構成団体で県、那覇市、浦添市の議員への業務報告会で説明があった。

 報告会は非公開で行われた。参加した議員らによると那覇港管理組合は4案を提示している。いずれの案も浦添市が要望している西向きのビーチ、クルーズ船バースとマリーナの設置を反映しており、クルーズ船バースは780メートルの岸壁を盛り込んだ。物流機能は現行の西海岸側と一部浦添市伊奈武瀬の埋め立て予定地にも設ける内容という。環境に配慮し、全体的に埋め立て面積を17%縮小した。
 対案は那覇軍港の移設先や形状には触れておらず、日米で合意されている現行計画を前提にしている。那覇港管理組合計画課の担当者は「県の21世紀ビジョンやアジア経済戦略構想などを考慮し、島しょ県として物流機能も重視し必要な面積を確保したい」と話している。