フライング? 名桜大で桜開花


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
約3カ月も早く咲いたヒカンザクラ=10月25日、名護市の名桜大学

 【名護】名護市の名桜大学で10月25日、ヒカンザクラが開花しているのが確認された。通常は1月ごろに開花するが、約3カ月も早い“フライング”は行き交う人々の注目を集めている。

 咲いた花々を見た松田千穂さん(20)=同大国際学群2年=は、24日に学祭「名桜祭」の受け付けをしている時に、来場者から「もう咲いているね」と声を掛けられた。「名“桜”大学にぴったり」と笑う松田さんの実家にもサクラの木があるといい「たまに(季節外れに)咲く時がある」と話した。
 同時期に名護市内や今帰仁村内でもヒカンザクラが咲いているという情報が寄せられた。
 県森林資源研究センター(名護市)の玉城雅範研究員(32)は、正確なデータがないため原因ははっきりしないとしながら「夏場の台風などの影響で葉が落ち、開花に関わるホルモンが崩れることで、季節を勘違いして咲く可能性は考えられる」と説明した。