両用アプリ「できた」 県内高校初、生徒手応え 宮古工業


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
自ら書いたプログラムがアンドロイド端末とアイフォーンで動くのを確認し、笑顔を見せる生徒=10月16日、宮古島市の宮古工業高校

 【宮古島】プログラミング技術を学ぶ宮古工業高校電気情報科情報技術コースの3年生はこのほど、スマートフォンの2大基本ソフト(OS)であるアップルのアイフォーンと、グーグルのアンドロイドでの動作に対応した「ハイブリッドアプリ」の開発に挑戦した。同校によると県内高校では初の取り組みといい、生徒たちはスマホを見せ合い、「すごい」などと歓声を上げながら動作を確認していた。

 従来、アイフォーンとアンドロイド用アプリはそれぞれ別のプログラミング言語で開発していた。OSに合わせてプログラムの書き直しや端末での動作確認をする必要があった。両OS用アプリを作ることで作業の効率化が期待される。
 今回は一つのプログラムで両OSで動作するアプリ作りに対応したアシアル社(東京都)の「モナカ」という開発環境を導入。同社から講師を招いて授業に臨んだ。
 池田秀平君(18)は「プログラムの流れ一つとっても覚えるのは大変だが、うまく表示されると楽しい。両OSで動くアプリが作れれば、より多くの人が作ったアプリを使えるようになる」と感触を語った。
 指導した友利悟教諭は「日ごろ使っているスマホでアプリが動き、パソコン上で動くソフトを作るよりも生徒の反応が良かった。難しい作業だが、楽しいものが作れると感じるきっかけになってほしい」と期待した。