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進化するシェアハウス
ISHIYA /企画・エフェクト
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2015年3月30日 (月)

世界・地域・ヒトが交流する留学生シェアハウスが愛媛にあった

世界・地域・ヒトが交流する留学生シェアハウスが愛媛にあった(画像提供:シェアライフデザイン)
画像提供:シェアライフデザイン

海外に行ったとき、その国の文化や風習に慣れるまでは誰でも苦労する。ましてや留学などでその国に住むともなれば、その苦労はなかなかのものだろう。日本にも多くの留学生が訪れているが、“日本の常識は海外の非常識”と言われるほど、文化や習慣が違う。馴染むまで苦労する留学生も多いようだ。

そんな留学生を支援をするシェアハウスが、愛媛県にある。NPO「シェアライフデザイン」が運営しているシェアハウスだ。ここでは留学生だけではなく、近隣の大学生や社会人など、日本人も入居できる。マンションが一棟まるごとシェアハウスというのもあれば、一戸建ても5棟あるそうだ。シェアライフデザイン代表の山本さんに、お話を伺った。

シェアハウスには、留学生は何人ぐらいいるのでしょう?

「35人ぐらいの入居者のうち、一番多いときで20人以上の留学生が居ました。ほとんどの留学生が半年から1年ぐらいで帰ってしまいます。入れ替わりは頻繁ですが、近所の方との交流も盛んなのでみんな充実した生活が送れているようです」

近所の方とは、どんな交流をしているのでしょう?

「入居者が先生となって英語教室や料理教室をやっています。近所の方の評判もいいですね」

語学教室や、海外の料理が覚えられるなど滅多にないチャンスがあるのも魅力のひとつだ。ルールや規則は入居者が自由に決めるので、留学生のみならず若者にはとても楽しい住環境だといえる。

では、なぜ留学生向けシェアハウスをやろうと思ったのですか?

「学生のころに、短期留学などで海外の経験が多くあり、色んな国の人と交流をしていたのがきっかけですね」

なぜシェアハウスなのでしょうか?

「社会人になり一人暮らしを始めたときに、会社と家の往復の生活で、1人でいることがほとんどでした。金銭的にも厳しかったので友人と暮らし始めたら、毎日友人との交流があり、楽しく過ごせたことがあったので、これを外国人でやったら面白いかなと思い始めました」

実際シェアハウスに住む留学生はどう感じているのでしょう?

「だいたいの留学生は寮に住むのですが、寮だと人との交流がなく、語学などの留学の目的があまり果たせないなどの問題があります。ですが、シェアハウスだと、“生きた言葉が日常にあるので非常に良い”と、住んでいる留学生が言っていました」

こうして盛んに交流することは、留学生本来の目的を充実させる。山本さんの経験や想いが、シェアハウスでの彼らの生活につながっているようだ。

シェアハウスの住人も近隣の住民も、異文化との交流による人と人との繋がりは生涯忘れる事ができない経験になっているのではないだろうか。

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進化するシェアハウス 首都圏を中心に定着してきたシェアハウス。子育て世帯、ゴルフ好きなどが集まる特徴的なシェアハウスが続々登場。
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