住まいの雑学
磯部美緒/企画・エフェクト
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2015年4月2日 (木)

花粉やPM2.5が不安…洗濯物は「部屋干し指数」を見て干すべし

花粉やPM2.5が不安…洗濯物は「部屋干し指数」を見て干すべし(写真: iStock / thinkstock)
写真: iStock / thinkstock

まだまだ続く花粉シーズン。洗濯ものに花粉がつくと困るから、春は部屋干しに限る! という人も多いかもしれない。そんななか今年の2月から、一般財団法人日本気象協会とP&G社が「部屋干し指数」の発表を開始したという。この部屋干し指数とはどんなもので、どのように計算されているものなのだろうか?

そこで日本気象協会の谷口さんに、部屋干し指数について教えていただいた。

「『部屋干し指数』とは、『天気』だけでなく、洗濯物に付着してしまう『花粉』や『PM2.5』といった空気の汚れも条件判断に含め、洗濯物を乾かす際に、外干しよりも部屋干しがふさわしい環境であるかを指数化したものです」

なるほど、これは重宝しそう! ところで、部屋干し指数を発表することになったきっかけは、どんなことだったのだろう?

「P&G社は“より快適な部屋干し”を提案したいと考えていたのです。部屋干し用洗剤の発売時期が、花粉の飛散するタイミングと重なることから、クリーンで快適な部屋干しを実現するためのサービスを提供できるのではと考え、日本気象協会と共同開発することになりました」

なるほど。では、部屋干し指数は誰がどうやって決めているのだろうか。

「人間が予測作業を行っているわけではなく、コンピュータで独自の計算式から自動算出しています。具体的には、日本気象協会の天気・風速・花粉の飛散予測・PM2.5の分布予測と、アレルギー専門医の先生が監修した洗濯物の花粉付着実験の結果をかけ合わせています」

ところで、この部屋干し指数はどのくらいの頻度で発表されているのだろうか?

「更新時間は、花粉情報の発表となる毎日18時ごろ・翌朝8時ごろの2回です。その更新時間で最新の気象情報を取り込み、最新の指数を発表しています」

この時間に発表されるなら、夜間に洗濯する人も、朝に洗濯する人も、どちらも指数をチェックして「今日は部屋干し」「今日は外干し」と決めることができそうだ。ちなみに、提供期間は2015年5月末ごろまでとのこと。

洗濯ものを干すときには花粉だけでなく、PM2.5などやはり大気の汚染は気になるもの。ぜひ部屋干し指数を参考にして、より快適な洗濯を追求してみてはいかがだろうか。

●取材協力
部屋干し指数 HP:http://www.tenki.jp/indexes/room_drying/
一般社団法人日本気象協会 HP:http://www.jwa.or.jp/
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