今宵、すべての肉欲ガールズエンドボーイズに捧ぐ。
ふとした瞬間、猛烈に以下のような症状に襲われることはありませんか?
例1:猛烈に分厚い肉が食べたい
例2:カロリーなんか気にせず、コッテコテの肉汁をすすりたい
例3:夜だけどハイカロリーなメシが食べたい
個人によりわずかな差異はあれども、上記のような症例に襲われる日がある場合、もれなくあなたは肉食男子・肉食女子の可能性があります。物理的に。
どうも、ライターの平山です。
はんなりとしたイメージが強い京都の街に、ガッツリ肉! のフィジカルでマッチョな肉バルがあると聞き、行ってきました。
おりしも取材日は8月の29日。まごうことなき「やあ!いい肉!」の日であります。
降り立ったのは京都市中京区、御池通と富小路通が交わる交差点。お店の場所はこれより北に一本上がった(京都では北上することを“上がる”もしくは“上る”といいます)押小路富小路通西入ルにあります。
もうおわかりかと思いますが、東西の位置づけも“●●西入ル”、“●●東入ル”と表記します。碁盤の目が理解できればウルトラスーパーわかりやすい住所の表記方法。方向音痴はGoogleマップを使っていただければ大丈夫なので、おとなしく文明の力に頼りましょう。道の表記でわかりやすいとはその実、街の風景からでは位置を把握しにくいので。
ちなみに、最寄りの地下鉄は「京都市役所前駅」。地下道からの出入り口があるので便利です。
街頭の少ない道をたどって到着したのは、京都でいま最もホットな肉バル「JUNGLE CAVE」。夜道を照らすように、店内の光が外にあふれています。
お店の前には自転車置き場も完備。
玄関にはメニューの書かれた大きな立て看板が。文字だけでも腹ぺこの胃袋を刺激してきますね。外観の撮影もそこそこに、空腹に負け早速店のなかに飛び込んでみました。
出迎えてくれたのは、お肉担当のミントさん(写真右)と、お酒担当のジーザスさん(写真左)。おふたりでお店を切り盛りされています。
ちなみにジーザスさんは京都を中心として、全国でバンド活動をされているそう。所属されているバンド「私の思い出」のCDを、ここぞとばかりに推してくれました。
「私の思い出最新アルバム「アドベンチャー!危機一髪!」は全国の主要レコード店やビレバン、iTunesで好評発売中です!(キリッ)」メガネ外すとジーザス感増すなぁ……。
でもすみません、グルメ記事の取材で、音楽の記事の取材じゃないんですよねぇ〜。と思いながらも、紹介していただいた曲が予想以上にハマったもので、つつしんでコチラにPVを載せておきます。
話がそれました。
お店はテーブル席とカウンター席どちらもある広々とした空間。壁のメニュー表にはお店自慢のソーセージが表記されています。常時4~6種類が揃うそうで、豚や鶏、変り種には豚の血やラム肉などのソーセージもあるとミントさん。そのどれもが手詰めで、ミントさん自らが製作しているのだとか。お値段は1本700円から。
壁に描かれているのは、フランスは紀元前15000年前に描かれた「ラスコーの洞窟絵」の模写。こちらはジーザスさんが描かれたものだそうです。「JUNGLE CAVE(密林の洞穴)」というアドベンチャー感あふれる店名にもよくマッチしていますね。
ジューシーな肉にヨダレがとまらない!待望の実食タイム
豚肉と背脂のスタンダード700円。
お店でもっとも目玉商品なのは、やはり自家製のソーセージ。この日出していただいたのは、1番評判の「豚のスタンダード」と「鶏とレモンピール」のソーセージです。キンキンに冷えたビールとともに注文しました。
「豚のスタンダード」は、自分の手のひらほどもある長さのソーセージが、熱されてジュウジュウと音を立てています。こんがりと焼かれた表面にナイフを立てた瞬間、プシュッっとわきあがる肉汁にビックリ。豚の背脂、ハーブが豚肉と一緒にパンパンに詰まっています。ほどよい塩気にコクと甘みのある豚の脂。こりゃビールがどんどん進む!
ああ、画面が邪魔だ……
見てくださいこの断面を。テラッテラの脂が見えますか。噛めば噛むほど肉の旨みが口内に溢れかえります。肉汁の大洪水や〜。
鶏肉と岩城レモンの白いソーセージ700円。
2本目は「鶏とレモンピール」のソーセージ。すり身状のきめ細かい鶏肉がギッシリと詰まっています。レモンピールの爽やかさが口のなかで引き立つ一皿。むっちむちの見た目とはうらはらに、ペロリと食べきれる1本です。口直しにつくピクルスとも高相性。
子どもの頃の「憧れを」体現したい
「小さい頃って、分厚い肉というといかにも“ごちそう”に感じたじゃないですか。しかもそれを夜に食べるという背徳感とワクワク感。子どもの頃に憧れた肉のイメージを体現したくてこのお店をはじめました」と語るミントさんとジーザスさん。
なるほど、確かに私も子どもの頃は「はじめ人間●ン」の骨付き肉に憧れてました。大きなお肉にガブッとかじりついたときの幸せは、何にも替え難いものがありますよね。いや~、ソーセージうまいわ~、むふふ。思わず笑いが漏れてしまいます。
「あと売れ筋はソーセージとこれかな」と、なんと約1ポンド、450グラムの巨大ステーキも用意してもらいました。肉屋から厳選して仕入れた肩ロース肉を豪快に切り取り、熱々のフライパンでジューッ!
感動の肉祭り第2ラウンド
オーラを感じるステキな御姿。脂の少ない赤身肉なので、男性ならひとりで大きいサイズでも全然イケる!?
で、でっけー!
両手のひらぶんくらいはあるぞ……。提供されたステーキは、食べる前からその肉々しさが伝わる1品。たくさんのハーブを練り込んだ、自家製のバターが乗っています。
切り取ると、美しいピンクの断面色が。
よく叩かれたお肉は、歯ごたえはあっても固くありません。
ほらほら、見てみてくださいよこれ! 口のなかでヨダレがジュワーっとなってるでしょう? 執筆してる私も今まさにヨダレたらしてますナウ。
そこからはもう、豪快に肉を切ってはガブガブと口に運び、夢中でステーキを堪能しました。ウォオン。柔らかくも適度な歯ごたえのある牛肉の旨みに、バターのコクが加わってたまりません。肉汁が染みたジャンキーなポテトも付け合わせに最高ッ!
食べきった後はすっかり満腹。胃袋の最初から最後までが肉でいっぱいで、正直ちょっと苦しい……。しかしながら、えも言われぬ充足感が身体を包みます。肉をめいっぱい食べるのって、やっぱり幸せだなあ。お店のコンセプトである「夜にでっかい肉を食べたい」というあの頃の憧れを体現してくれるお店でした。今回は450グラムのステーキを食べましたが、ハーフサイズもあるのでおひとりさまの時はこちらがオススメです。
久しく肉らしい肉を食べていなかった筆者ですが(お財布事情はお察しください)、あらためて肉の魅力に取り憑かれてしまいました。お店にはソーセージやステーキの他にも、パテやベーコンなどのシャルキュトリーも充実しています。
要予約となりますが、丸鶏のローストも! ぜひ今年の誕生日は、こちらのお店で祝ってもらおう……。お友達各位、いまから準備しといてくださいマジで!
お店情報
JUNGLE CAVE(ジャングルケイヴ)
住所:京都府都市中京区橘町641 京都建設会館別館 1F
電話番号:075-741-7741
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:不定休
ウェブサイト:http://jungle-cave.blogspot.jp/