恩納くとぅばに大喝采 語やびら大会 身ぶり手ぶり楽しく


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身ぶり手ぶりで熱く語る語り手

 【恩納】恩納村老人クラブ連合会(新門信雄会長)主催の「語やびら島くとぅば大会」が20日、村コミュニティーセンターで開かれた。昨年から始まった同大会だが、口伝えで評判を呼び、用意した150の椅子も追加を出すほどの盛況ぶり。語り手は村内各字の老人クラブ会員。北の名嘉真から南の宇加地まで南北に縦に長い恩納村の各地域に伝わる「島くとぅば」で、祭りなどの伝統行事や子ども時代の思い出を語った。

笑いと拍手に包まれる会場=20日、恩納村コミュニティーセンター

 恩納区には「パピプペポ」を使った言葉があり、那覇を「なふぁ」ではなく「なぱ」と言うなど、地域独特の言葉の紹介もあった。
 語り手は高齢の男性ばかりだが、会場は女性の方が多かった。使い慣れた地域の言葉で茶飲み話をするように身ぶり手ぶりで気楽に語った。
 中には途中で間違えたり、標準語が入り交じってチャンプルーの話し方になったりするなど、会場は終始笑いと拍手に包まれた。1人5分の持ち時間も、興に乗って20分になる話もあった。
 新門会長は「まるでお笑い大会みたいだったが、語り手も観客も十分に楽しんだ。各地域のしまくとぅばの継承に役立てばいい」と満足げに話した。
(小山猛三郎通信員)