街・地域
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谷口 勇人
2011年9月9日 (金)

「ノマド生活」で、憧れの田舎暮らしを実現する

「僕“ノマド”ワーカーです」「私、いま“ノマド”で離島に住んでいます」「“ノマド”生活を始めて1カ月。自由で楽しいです」――最近よく聞く「ノマド」という言葉。どうやら働き方のひとつみたいだけど、どういうものなのだろうか?

「ノマド」とは英語「nomad」のことで、「遊牧民」という意味をもつ言葉。これが転じて、最近では働く場所を自由に選択することのできる働き方、オフィスをもたずに働くという意味で使われている。つまり「ノマド生活」は、毎日特定のオフィスに通勤せず、好きな場所で働く働き方ということ。

実際にどのような方たちがこの「ノマド生活」をしているかというと、作家、イラストレーター、デザイナーといった、手に職を持った人や、個人投資家、あるいはIT技術者など、フリーランスの人が多いようだ。パソコンひとつ、あるいはちょっとした道具さえあれば、さらには本人さえいれば仕事がどこでもできる、という人がこのような働き方を実践しているといえる。

「でも、僕は会社員だからなぁ……」と、諦めるのは早い。日本でも、「ノマドワーク」を検討する企業が増えている。従業員をオフィスに拘束しないことで、オフィススペースの賃料、電気代などの光熱費、通勤手当などを削減できるというメリットがある。ファイルはクラウドで共有し、タスクワークはグループウェアなどを利用、会議もSkypeなどテレビチャットで行えば、それが可能と、土壌もそろっている。

この「ノマド」、住まいの観点でなにが魅力かといえば、なんといっても「世界中、好きなところに住める」という点につきる。

例えば、南の島でビーチに横たわりながらメールチェックを行ったり、世界一周旅行をしながら決まった時間にメールをチェックし、ホテルで仕事をこなしたり、電気と通信環境さえそろえば、砂漠のど真ん中で暮らしながら仕事をすることも可能。

そこまでせずとも、ただでさえ家賃の高い都内に住まなくても、郊外や地方ならば家賃は安く、広い家に暮らすことも可能。一戸建てを借りて大きな犬を飼ったり、庭のある生活をしたり、駐車場代を気にせずに車を買ったり……生活の質が変わる。

では、いざ「ノマド生活」を始めるとして、「日本中どこに住んでもいいよ!」と言われたところで、行ったことのない街は選択肢に挙がらないし、例えば温泉付きの家に住みたいとしてもどうやって探せばいいの……、と思うかもしれない。そんな人にとってピッタリなのが、SUUMOの「移住・田舎暮らし」( http://inaka.suumo.jp/ )だ。
「SUUMO 移住・田舎暮らし」なら、「温泉付き」「海が見える」「家庭菜園・畑」「古民家風」といった住みたい暮らしの条件で、日本中の物件を探すことができる。また、思いっきりエリアを変えて住む場合の注意点なども記事でまとまっている。

いざ、住みたい候補が見つかっても、まったく知らない街って不安……というならば、SUUMOの「みんなの街」を見れば、市町村や駅ごとに、行政データや住んでいる人のクチコミ情報をチェックできる。「みんなの街」では、例えば「子育てにやさしい街」といった条件で、ベストな街を探すこともできるので、住む場所を選ぶのにも有効だ。

「ノマド」がひろがることで、通勤電車ともおさらば、好きなところで生活しながらお仕事なんて未来が、来るかもしれない。もしそれが可能なら、いっそ“本当にしたい暮らし”を軸に街や家を探してみると、いままで考えていなかったような選択肢が見えてくるかもしれないし、来たるノマドな未来にどんな暮らしをしたいか、いまから考えてみるのも面白いかも!

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