たぶんスマートフォンが存在しない世界のノマドワーカーってこんな感じ

たぶんスマートフォンが存在しない世界のノマドワーカーってこんな感じ

菊池良

菊池良

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ぼくの名前は菊池良。職業はノマドワーカーだ。

 

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今日も渋谷のおしゃれなカフェで仕事しますかね。

 

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まずは地図を見て、どこで仕事しようか考える。好きな場所で仕事をできるのがノマドの醍醐味だ。

 

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このバッグに10キロ以上の様々な仕事道具が入っている。
ちなみにブランド名は「Isar Rucksack」。今、ノマドの間で話題になっているリュックだ。理由は「上質」だから、かな?

 

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ふぅ、見つかった。今日はここ、SUZU CAFEで仕事をしよう。

 

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ここはおしゃれだとノマドの間で評判だ。

 

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ノマドは内装のオシャレさで生産性が変わるので、オシャレかどうかは死活問題である。

 

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午前中は書き物の時間。昨日、クライアントから来た手紙の返信をしよう。

 

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こういうのは即レスした方が信頼が勝ち取れるからね。

 

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同時並行で、仕事中の写真も撮る。

 

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クライアントに会ったとき、これを見せるのだ。
仕事している姿を見せることで、信用を勝ち取る。基本的なブランディング戦略だ。

 

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今日は午後からアポが入っている。それまでに原稿仕事を終わらせよう。

 

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遅刻しないようにアラームをセットしておく。

 

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もう一つセットしておく。

 

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スヌーズだ。遅れないように慎重を期している。

 

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さぁ、原稿に取りかかろう。

 

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「午前」という集中できる時間帯を逃しちゃいけない。

 

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やっぱりリンゴをかじっていると仕事が捗る気がする。

 

 

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ふぅ・・・。

 

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ダメだ、完全に集中力が切れてしまった。

 

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何か気分転換をしよう。音楽でも聴こうかな。いや・・・。

 

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ビデオでも見ようかな・・・。

 

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寝よう。

 

 

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時間だ。他のお客さんの迷惑になるので、すぐさま止める。

 

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ノマドは基本、静かだ。店に睨まれると生きていけなくなるから。
よし、クライアントのところへ行こう。

 

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午後から雨が振らないかを確認する。天候を把握していないと外での作業なんかできない。

 

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・・・たぶん降らないだろう。

 

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次の打ち合わせのために移動だ。

 

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10キロ背負って階段の上り下りはキツいな・・・。

 

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駅についた。ここから清澄白河駅*に行かなきゃいけない。

*清澄白河・・・おしゃれな街

 

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何線に乗って、どこで乗り換えたらいいんだろう。

 

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なんだかゴチャゴチャしていてわからないぞ。

 

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ダメだ、複雑すぎる・・・。

 

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・・・もうこのポケットに入っているこいつを使うしかないかな。

 

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この伝家の宝刀、テレホンカードをね。

 

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「すいません、ちょっと遅刻します。30分・・・いや、1時間・・・まぁ、2時間以内には・・・」

 

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「はい、はい・・・すみません・・・おっしゃるとおりです・・・」

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