世の中には潔癖症の人も少なくないが、度を越してしまうと迷惑になることも。群馬県に住む女性Mさん(45才)の旦那様(44才)は、まさに迷惑な潔癖症なのだという。
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超がつくほど潔癖性の夫。電車では絶対につり革につかまらないし、公衆トイレなんて震えがきてもがまんして行かない。
会社から帰ってくると、すぐにお風呂に直行するし、タオルは毎日洗濯しないと許さない。ベッドカバーも2日に1回は替えろって大騒ぎ。
そんな夫が私の実家についてきたときのこと。「お願いだから変な潔癖性、出さないでよね」と念を押したら、「あはは。当たり前だろ。常識の範囲で行動するから、心配するなって」となんとも不安な一言。その不安は、すぐに的中したわよ。
まずは母が「お腹が空いてるでしょ?」と作って出してくれたおにぎりを拒否。「お義母さん、ぼくね、他人がにぎったの、食べられないんですよ」ときた。
さらに「もしかしてこのお漬物、お義母さんが漬けました? 見た目はおいしそうなんだけど…遠慮しときます」だって。
とどめは「あ、ダメだ。トイレに行きたくなったからそろそろ失礼しようか」って。「トイレなら奥にあるけど」と言う父に「他人の家のトイレはちょっと…」って。
父も母も黙り込んでしまって、気まずいなんてもんじゃない。潔癖性って、無神経って意味でもあったのね。
※女性セブン2014年7月31日・8月7日号