白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

春のたけのこまつり

春のたのしみのひとつ、たけのこ。

鮮度のよいものを自分で下ごしらえして食べると、本当においしい。今年も京都の八百屋さん、角谷さんのところで買いました。

 

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下処理ですが、鮮度もいいので「皮を取りのぞいて、水からゆがいて、沸いたら30~40分ほどやさしい火加減で煮る。そのまま冷ます」でやってみたら、いい具合に仕上がりましたよ。米ぬかも米も使わず。

 

さあ、どう料理しようか?

あれこれ迷う時間も春のたのしみです。

 

まずはオリーブオイルとにんにくで軽くソテーしてから、濃いめの鶏だしとミニトマト数個、塩で軽く煮て、仕上げに黒こしょうしたもの。

いいつまみになりました!

 

たけのことそらまめの軽いクリーム煮。

好きなんですよー、この組み合わせ。さっぱりした白ワインを呼ぶ、春の佳肴です。

 

 

たけのこと釜揚げ桜えびのアーリオ・オーリオ。

にんにくとオリーブオイルでソテーしたら桜えびたっぷり入れて、軽く白ワイン蒸しに。

これまたお酒が進む味だったなあ。

 

春キャベツとたけのこの蒸し煮。

さっぱりとしたのも食べたくなり、キャベツに焼きをつけてから昆布だしと塩で蒸し煮にしてみたら、おやなかなかいいじゃないですか。

煮干しだしでやってもおいしいだろうな。

 

メインは牛肉と合わせてオイスターソース炒め。

くっきりした味にしたくて、牛切り落とし肉をめんつゆ(3倍)で下味つけたのがわりとよかった。豆鼓の砕いたのを隠し味に。

 

フィナーレはやっぱり、たけのこごはん。

ふたを開けるとき、自分で仕込んだのにわくわくしました(笑)。今回は大きめに切ったたけのこオンリー、4割ぐらいもち米にして、かつおと昆布のだしと塩、薄口醤油、みりんで炊き込み。

 

ああ、思い残すこと無しだ。

あとは山菜を思いっきり料理したいなあ。これから良いものが手に入るといいんだが。

 

ちなみにたけのこだけ、というのもなんだなと思い、豚しゃぶサラダも作りました。

サニーレタスにクレソンたっぷりの豚しゃぶごまドレサラダ、たまに食べたくなる。

 

 

まつりの翌朝は、春キャベツと桜えび、たけのこの姫皮のトリオで味噌汁にしました。春だけの贅沢な味噌汁、うまかった……。

 

 

たけのこをまた来年もたのしめますように。