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ISHIYA /企画・エフェクト
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2015年4月18日 (土)

130軒がお庭を開放。長野県の“おぶせオープンガーデン”とは

130軒がお庭を開放。長野県の“おぶせオープンガーデン”とは(画像提供:小布施町町役場)
画像提供:小布施町町役場
自宅の庭を公開し、訪れる人は誰でも見学出来るオープンガーデンをご存じだろうか? オープンガーデンは1927年にイギリスで始まったといわれており、近年日本で取り組む地域も増えてきている。 今回はそんな地域のひとつ、長野県小布施町のオープンガーデンについて、小布施町役場の関さんにお話を伺った。

小布施町でオープンガーデンをやり始めたのはいつからでしょう?

「小布施町の花のまちづくりとして、快適な町・美しい町にしようと平成12年度から始め、来年度で15年目を迎えます。きっかけは、ガーデニング技術指導員の杉井明美先生から、英国プライベートガーデンの小布施版を始めては? と提案をいただいたことです」

開始当初は参加軒数を87(はな)にちなんで87軒の登録を目標としていたが、現在では130軒まで増えたという。

「この“おぶせオープンガーデン”はどんな方でも自由に参加でき、公開期間や時間も定めていません。オーナーさんの自主性に任せており、こちらからの支援や要望などは一切行っていません」

そんな自由さがおぶせオープンガーデンの特徴だ。開始当初はオープンガーデンの知名度が低かったこともあり、観光客から花苗をねだられたりマナー違反な行為が理由で脱退してしまうガーデンオーナーもいたようだ。現在は、花を楽しむために来る人が増え、そのようなことも無くなってきたという。

実際にオープンガーデンオーナーである、湯浅光子さんにもお話を伺った。

「平成14年度から参加しましたが、最初は自分の庭で参加しても大丈夫かなという不安や、人が入ってくることに抵抗もありました。近所のオープンガーデンに観光客が訪れた際に『この家はなぜ参加していないの?』という声を聞くようになり、参加に踏みきりました」

オープンガーデンをやっていてよかったことなどはありますか?

「見学に来た方と、花についての話をすることがとても楽しいです。庭に人がいると話をしたくて、庭に出ることも多々あります。一度話して終わりではなく、手紙を交換したり、お互いの庭の写真を送りあったりと人との交流がなにより楽しいです」

草の手入れなど大変なこともあるようだが、庭をきっかけにさまざまな交流が生まれるようだ。

自宅の庭を美しくしたいと思っている人は、一度オープンガーデンを訪れ、オーナーの方と庭談義に花を咲かせてみてはいかが? いいヒントがたくさんあるかもしれない。

●取材協力 小布施町町役場
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