認知症の女性、二重投票…本人「覚えていない」
大分県豊後大野市選管は9日、知事選と県議選の期日前投票で、認知症の70歳代の女性に二重投票をさせるミスがあったと発表した。
他の票と区別できないため、記載に不備がなければ有効票として扱われる。
発表によると、女性は9日午前11時10分頃、市役所の期日前投票所を訪れ、投票用紙を受け取った。
4日に投票を済ませており、本人確認するパソコン画面には「受け付け済み」の表示が出ていたが、職員が見落としていたという。
間もなくミスに気づいたが女性は既に投票を済ませていた。選管と豊後大野署が事情を聞いたところ、「4日の投票は覚えていない」と話したという。かかりつけ医に確認して認知症が分かった。
選管は同一人物に再び投票用紙を渡さないようパソコンに「警告画面」が出る再発防止策を講じた。
2015年04月10日 18時33分
Copyright © The Yomiuri Shimbun