「拡大」15ヵ月連続 りゅうぎん11月景況 消費、観光が好調


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 りゅうぎん総合研究所(池端透社長)は29日、11月の県内景況を発表した。消費関連や観光関連が好調に推移し、建設関連も堅調なことから、全体の景気判断を15カ月連続で「拡大の動きが強まる」とした。消費マインドは高い一方、気温が高く推移していることから衣料品や暖房器具の季節商材の売上環境に厳しさが見られる。

 【個人消費】百貨店売上高は19カ月連続、スーパー売上高は8カ月連続で前年を上回った。自動車販売では、前年の軽自動車税増税前の駆け込み需要の反動減から軽自動車の前年比減が続いている。電化製品卸売販売額は暖房やエアコン需要の減少などから3カ月ぶりに前年を下回った。
 【建設関連】公共工事請負金額は国、県、市町村発注工事ともに減少した。一方で新設住宅着工戸数は1306戸の高水準で、7カ月連続で前年を上回った。セメントや生コンの資材関連は前年を下回った。
 【観光関連】主要ホテルの稼働率、売上高、宿泊収入、客室単価いずれも前年増となり、主要観光施設の入場者数も21カ月連続で前年を上回るなど好調が続いている。一方、地域的には那覇市内のホテルで、宿泊は好調ながら催事や婚礼のイベント減少で売上高が前年を下回った。