沖縄名物・結婚式余興 合戦、映画祭まで


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 【読谷】結婚披露宴で放映された映像余興のユーモアや完成度を競う「第6回にーびち映画祭」(同実行委員会主催)の本選授与式が5月29日、読谷村の沖縄残波岬ロイヤルホテルで開かれた。県内外の35作品の応募の中から上位10作品が発表され、上位5作品に表彰状と副賞が授与された。吉本一樹さんらが、友人である新郎・西濱徹さんの結婚披露宴のために作った「AFC余興 とおる・あかり」(うるま市)がグランプリの鳳賞に決まった。

最高賞の鳳賞を受賞した吉本一樹さん(中央)ら=5月29日、読谷村の沖縄残波岬ロイヤルホテル

 中高同級生の飲み会メンバーで作成した「AFC余興 とおる・あかり」の作品は、影の技法「シャドーアート」を巧みに使い、約半年間の制作期間を経てこれまでにない作品に仕上げた。

 2人のなれ初めや理想の結婚生活を尋ねたインタビューから始まり、ブロックの影で文字を浮かび上がらせ、2人の幸せを願ったメッセージの表現など約7分間。

 授与式に出席した吉本さんは「これまでにないような作品を、シンプルにきれいに見せたかった。撮影場所や個々の時間調整などが大変だったが、みんなが時間を割いてできた作品が評価され、とてもうれしい」と受賞の喜びを語った。

 映像を贈られた西濱さんは「これまでは作る側だった。いざ祝われる側になると、こんなにうれしいとは」と満面の笑みで友人らの労をねぎらった。作品は動画サイトなどで閲覧できる。

 そのほかの受賞作品は次の通り。
▽準グランプリ「PikaPikaムービー」(浦添市)
▽残波大獅子賞「Cooking shake it off♪」(読谷村)
▽泰期賞「3年5組一同」(沖縄市)
▽赤犬子賞「ふたりとみんなの歌~ちゃかぽこのホームソング」(うるま市)

※注:「AFC余興 とおる・あかり」の「・」はハートマーク