密輸摘発、国内最大か 600キロ覚醒剤 台湾船員ら再逮捕へ


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 那覇港那覇ふ頭に停泊中のマレーシア船籍のヨットから末端価格420億円相当の覚醒剤約600キロが発見された事件で、第11管区海上保安本部が台湾人乗組員6人を覚せい剤取締法違反(営利目的輸入未遂)で2日にも再逮捕する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、台湾人船長は船内から発見された覚醒剤について「知らない」と容疑を否認している。

 11管や沖縄地区税関などは押収した覚醒剤約600キロの鑑定を進めている。1999年10月に鹿児島県の海岸で密輸しようと持ち込まれ押収された564キロを上回り、国内最大量の摘発となる可能性が高い。11管と税関は背後に暴力団や海外マフィアなどがいないか県警とも連携して捜査を進める方針だ。

 台湾メディアによると、ヨットは今年4月30日に高雄の鼓山港を出港し、5月11日に那覇港へ入港していた。