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2015.12.07

京都屈指のパワースポットで新年への充電!安倍晴明ゆかりの地を巡る旅

かつて、平安時代の京都に実在したといわれる安倍晴明(あべのせいめい)。陰陽師の職についていたとされますが、謎が多く、さまざまな伝説がある人物です。

陰陽師は、律令時代(7世紀後半から10世紀ごろ)に陰陽道に関する行事をつかさどっていた職の人のことですが、小説や漫画、映画、テレビドラマなどでその存在を知ったという方も多いのでは?

安倍晴明は、ロマンあふれる平安時代の数々のお話の中でも、何度も登場しては悪霊退治や災いの封印などを行ったとされる人物です。今でいえば、ヒーローのような存在だったのでしょう。現在でも、そのゆかりの地や逸話がさまざまに残っています。

そこで、京都でも屈指のパワースポットともいわれる安倍晴明ゆかりのスポットを、今回はご紹介したいと思います。

これまで興味がなかった方でも、思わず京都まで足を運びたくなるような魅力的なスポットばかりですよ。

記事配信:じゃらんニュース

真如堂

晴明の蘇りの謎を追える、物語に満ちた名刹

真如堂
名刹といわれ、その景観はまさに極楽のよう!?
「晴明蘇生の図」の掛け軸
閻魔大王の御前で平伏する安倍晴明を描いた「晴明蘇生の図」の掛け軸
決定往生の秘印(五行の印)
真如堂に伝わる「決定往生の秘印(五行之印)」

京都には、安倍晴明を祭る神社やゆかりのお寺が数多くありますが、なかでも「真如堂(正式には、真正極楽寺)」は、安倍晴明にかかわりの深い場所。なんと、安倍晴明が一度他界した際に、冥界の閻魔大王と面会し、「娑婆に生き返ったのであれば、民を救うために使うように」と授けられた五芒星の印判「決定往生の秘印」が保管されているというのが、この真如堂なのです。

しかも、この伝説の一場面は絵師によって絵画にもされており、それも、このお寺に伝わっているのだとか。これらの印判を押したものと絵画の写真は本堂内陣で展示されており、常時拝観することができます。さらに、この蘇り伝説で重要な役割を果たした「不動明王像」が御本尊の脇に安置されています。

また、真如堂は、そのほかにも殺生石で刻まれた「鎌倉地蔵」があることでも有名です。近づくだけで死んでしまうといわれる殺生石の呪いを解くために造られた地蔵菩薩は、もともとは安倍晴明の子孫である安倍泰親などによって退治された、九尾と呼ばれる狐の妖怪のなれの果てといわれています。

■真如堂(真正極楽寺)
[TEL]075-771-0915
[住所]京都府京都市左京区浄土寺真如町82
[拝観時間]9:00~16:00(受付は15:45まで)
[拝観料]大人500円、高校生300円、中学生200円、小学生以下無料
「真如堂」の詳細はこちら

京都ブライトンホテル

その場所は、安倍晴明の屋敷跡!?

京都ブライトンホテル
6階まで吹き抜けのロビー&ラウンジが、
なんとも豪華!
京都ブライトンホテル
晴明の屋敷跡で楽しむ「セイメイ(左)&ヒロマサ(中)」カクテル

京都御苑のすぐ近く、世界文化遺産や京の老舗も近隣に数多く存在する「京都ブライトンホテル」も、安倍晴明に関係する土地にある建物。

古典の教科書にも載っている『大鏡』の記述によると、安倍晴明の邸宅の位置は「土御門大路と町口小路が交差する場所」と書かれており、現在の「京都ブライトンホテル」の位置と一致するのです(あくまで『大鏡』の記述によるもの)。

このホテルでは、それにちなんで、「セイメイ」と「ヒロマサ」というカクテルをバーラウンジで販売しているのもポイント。「セイメイ」は桂花陳酒ベースの爽やかなカクテル。「ヒロマサ」は焼酎ベースの抹茶リキュールカクテルです(共に1188円 税・サ込)。

安倍晴明ゆかりの地を巡る旅のひととき、カクテルを飲みながら平安時代に思いをはせる…という過ごし方もありますね。

■京都ブライトンホテル
[TEL]075-441-4411
[住所]京都府京都市上京区新町通中立売(御所西)
[料金]プランによる
「京都ブライトンホテル」の詳細はこちら

一条戻橋

そこのけそこのけ不思議が通る、伝説ひしめく戻橋

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さまざまな怪異に満ちた逸話が残る、戻橋(※写真は、先代の橋で使われていた欄干の親柱を晴明神社の境内に移し再現された「旧・一條戻橋」 写真提供:晴明神社)

父・三善清行の死を聞いて、急いで京へ帰ってきた息子・浄蔵が橋の上で棺にすがると、雷鳴とともに父が一時的に生き返った(『撰集抄』)。夜中にこの橋を渡っていた武将・渡辺綱が美女に頼まれ家に送ろうと馬に乗せると、女はたちまち鬼に姿を変えて襲いかかった(『平家物語』)。

そのような、さまざまな伝説が残る「一条戻橋」は、晴明神社から徒歩すぐの堀川に架かる橋です。

実は、一条戻橋は安倍晴明にとっても、縁の深い橋。自身の使役していた式神・十二神将の姿を妻が見て恐ろしいと怯えていたために、この橋の下に封印し、必要な時に呼び出していたとされます。さらに、晴明の父親・保名が死去した際には、この橋の上で陰陽術を用いて蘇生したという話も残っています。

なお、現在の橋は、1995年に架け直されたものですが、それ以前の橋の一部を利用してミニチュアが晴明神社の中に安置されています。

■一条戻橋
[場所]京都府京都市上京区堀川通一条通り
旧・一條戻橋
[場所]晴明神社 境内
「旧・一條戻橋」の詳細はこちら

晴明神社

晴明ゆかりのパワースポットエリアを探索

晴明神社本殿前
晴明神社本殿前、その両脇には「安倍晴明公像」と「厄除桃」が(写真提供:晴明神社)
晴明神社 晴明井
恵方(その年の干支に基づき、めでたいとされる方角)を向いて水を湧き出す「晴明井」(写真提供:晴明神社)
晴明神社 絵馬
参拝者の祈りをのせた、絵馬の数々(写真提供:晴明神社)

一条戻橋から徒歩2分程度の位置にある「晴明神社」は、その名の通り安倍晴明が祀られた神社で、死後に一条天皇がその優れた陰陽師を偲び、寛弘4(1007)年に建立したとされます。

境内には、「晴明井」と呼ばれる晴明が祈祷によって湧かせたという井戸や、式神の石像、安倍晴明公像など、晴明ゆかりのものが点在しており、京都屈指のパワースポットともいわれています。本殿にお参りした際には、ぜひ周りも散策してみてください。

社務所では、晴明神社特有の晴明桔梗紋が記された絵馬を購入することができ、多くの著名人も本殿周りに絵馬を飾っています。

もし、悩みごとや願い事があれば、晴明に解決をしてもらうために書いてみましょう。もちろん、お守りやお札も「桔梗庵」という境内にある販売所で購入できます。パワーがこもった御守を、旅のお守りとして求めてみるのも良いかもしれませんね。

■晴明神社
[TEL]075-441-6460
[住所]京都府京都市上京区堀川通一条上ル晴明町806
[参拝時間]9:00~18:00
[参拝料]無料
「晴明神社」の詳細はこちら

※この記事は2015年11月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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