那覇かんぽの宿、免税店に 来年度にも開業


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
民間業者に売却されたかんぽの宿那覇レクセンター。次年度には免税店として開業予定=那覇市港町

 ことし8月末に営業を終了した那覇市港町の宿泊施設「かんぽの宿 那覇レクセンター」の土地・建物を土地開発の沖縄メイワ(恩納村、渡真利浩社長)が日本郵政から約11億円で購入していたことが24日、分かった。一方、購入資金を援助した免税店やホテル経営のアレキサンダー・アンド・サン(東京都)がレクセンターの所有権を取得。同社は建物を改装した上で、宿泊施設と免税店を次年度内にも開業する予定で、早ければ年明けから改装作業に着手する。

 那覇レクセンターは1980年に開業した。7階建てで、延べ床面積は1万5027平方メートル。施設内には客室のほか、プールやトレーニング室、体育室、会議室などを備えている。2014年度の宿泊客数は約2万人だった。日本郵政が運営していたが、来客数の低迷などで赤字が続いたことなどからことし8月末に営業を終了。ことし10月9日に入札が行われ、沖縄メイワが落札した。
 同社の渡真利社長は「那覇レクセンターは港湾地区に立地しており、免税店設置は沖縄観光の振興に寄与する」と話した。同社は恩納村の希望ヶ丘の土地開発などを展開してきた会社で、新しく開業する宿泊施設の運営にも携わるという。
 アレキサンダー・アンド・サンは78年に創業。東京都や大阪府。愛知県、北海道、福岡県、太宰府、大分県、沖縄県で免税店を運営するほか、観光バス事業やホテル経営も手掛けている。免税店では主に、健康食品や家電製品、化粧品などを扱っている。(吉田健一)