菅氏「法廷闘争やむを得ない」 17年前の合意を強調


この記事を書いた人 金城 美智子
菅義偉官房長官

 【東京】米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた埋め立て承認取り消しの効力を停止した石井啓一国交相の決定が違法だとし、県が那覇地裁に抗告訴訟を提起することに関し、菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、「政府としてコメントは控えるが、わが国は法治国家であるから法令に基づいて対応していく」などと述べた。

 菅氏は法廷闘争に発展している現状については「極めて残念だと思っている」との認識を示した。その上で「17年前に当時の(名護)市長、県知事から合意をいただいて閣議決定を進めてきている。これだけ時間がかかってきているわけだが、この間に普天間飛行場の危険はそのままになっている。こうしたことを考えたとき、やむを得ない」などと述べ、早期の危険性除去のためには法廷闘争も致し方ないとの見解を示した。
【琉球新報電子版】