【宮古島】旧暦12月最後の丑の日に行われる宮古島市上野野原の国の重要無形民俗文化財の伝統祭祀「サティパロウ(里払い)」が1日、同集落で行われた。時折強い雨が振り付ける中、木彫りのお面をかぶり、来訪神のパーントゥに扮した子どもを先頭に、草を体に着けた女性らが「ホーイホイ」と声を上げながら練り歩き、旧正月を控えた集落を厄払いした。
子どもや女性らは、集落内の古井戸ニーマガーに集まって、午後6時前に出発。パーントゥ役の子を先頭に、子どもたちは太鼓で、続く女性たちは手に持ったヤブニッケイの枝を打ってはやしながら歩いた。初めてパーントゥ役を担った島尻恭宇君(11)は「お面が重く感じた。雨が降り寒かったが、地域のため頑張れたと思う」と照れながら話した。