
【糸満】ことしも残りわずかとなった29日、県内の沖縄そばの製麺所では、31日の大みそかに向けた年越しそばの生産がピークを迎えている。糸満市西崎町のサン食品では、26日から通常より30人増やし75人の24時間態勢でフル稼働している。
31日明け方までの6日間で73万食を製麺する予定で、9割が沖縄そば。出荷のピークは30日で、総務部の神里朝乃さん(42)は「沖縄そばを食べて太く長くがんじゅうで健康に良い年になってほしい」と語った。
売れ筋は湯煎しなくても電子レンジで温めるだけで食べられる「個食パック」。工場で働く従業員らは、はかりで200グラムずつそばを量り、かごに入れていく作業に追われていた。そばはパック詰めにされ、待機するトラックに次々と運び込まれていた。