沖水生47人、遠洋実習へ 期待と不安胸に


社会
この記事を書いた人 金城 美智子
実習船に乗船し、笑顔で見送られる生徒ら=6日午前、糸満市の糸満漁港

 【糸満】県立沖縄水産高校(大城栄三校長)の実習船「海邦丸5世」が6日、遠洋航海実習を行う同校生徒47人を乗せて糸満市の糸満漁港を出港した。実習に参加する生徒らは40日間の航海で、オーストラリアのケアンズに寄港し、パラオ沖でマグロのはえ縄実習を行う。出港式では在校生や家族が航海の無事を願い、実習生を笑顔で見送った。

 実習生は海洋技術科3年30人、専攻科漁業科9人、専攻科機関科8人。出港式では、海洋技術科の後輩らが伝統の「海邦丸スタンバイ」を踊り、先輩の安全を願った。
 実習生を代表して、伊盛大貴さん=海洋技術科3年=は「期待と不安で胸がいっぱい。経験を無駄にせず、よい思い出にしたい。一回りも二回りも大きくなって帰ってきたい」とあいさつした。
 出港直前、実習生の元へ家族が駆け寄り、写真を撮ったりエールを送ったりした。上原清健さん(63)は息子の琉嗣さん=同科3年=を「無事に実習を終え、たくましくなってきてほしい」と激励。琉嗣さんは「長い航海で忍耐力を付けたい。オーストラリアでの研修も楽しみ」と目を輝かせた。
【琉球新報電子版】