「電話かけた」→「電話を受けた」 南城市長が発言変更 署名した市民への確認巡り 当初は「マスコミ試すため」答弁


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 【南城】沖縄県の南城市社会福祉法人立保育園園長会が市に提出した公立保育所の存続を求める署名について、10日に開かれた南城市議会一般質問で、古謝景春市長は署名した市民に自ら電話をかけて確認したこと、署名に対する回答文書を市職員を通じて市民に手渡しすることを明らかにした。

 だが13日の一般質問では「電話は自らかけていない。(市民から)電話を受けた」「(文書を)送付する準備をしている」と答弁した。誰が電話をかけたかや市民に文書を配布する方法について発言を変更した。10日は松田兼弘氏(共産)、13日は城間松安氏(無所属)への答弁。

 古謝市長は10日の議会終了後、琉球新報の取材に対し「署名をした知人約50人に電話をかけた」と述べていた。だが13日には「電話を受けた」と発言が変わったことについて、「(10日の答弁は)感情的になっていた。私が発言した通りに報じるかどうか、マスコミを試すためだった。電話は全て市民の側からかかってきた」と説明した。文書を配布する方法を郵送に変えた理由は「より圧力を感じさせないため」と答えた。