リフォーム・内装
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嘉屋 恭子
2015年9月1日 (火)

素人でもここまでできる! RoomClipユーザーのお部屋訪問記[1]

素人でもここまでできる!RoomClipユーザのオシャレ過ぎるお宅を訪問!
写真撮影:嘉屋恭子
インテリア共有サイトとして、今、爆発的にユーザーの支持を集めているのが、RoomClip。投稿されているお部屋の実例は、どれもオシャレ&ステキなのだが、なかでも定期的に開催されるコンテスト受賞者になると、「プロなの?」「本当に生活している?」とみまがうほどの完成度。実際にお宅に伺い、インテリアやDIYについて聞いてみた。

アメリカ西海岸をイメージし、絶妙なリラックス感漂うリビング

今回、お邪魔したのは、「カリフォルニアスタイルコンテスト」で入賞したhitomixさんのお宅。海辺のお住まいは本当に目の前が海。6年ほど前、築12年の中古住宅を購入し、少しずつDIYを繰り返しながら今のインテリアに近づいてきたそう。インテリアは好きだけれども見よう見まね、DIYも素人だったという夫妻が、二人三脚、手探りでつくってきたとか。

「10代のころ、カリフォルニアに住んでいたことはあるのですが、記憶はほとんどないです(笑)。でも、はじめから西海岸テイストと決まっていたわけではなくて、試行錯誤のすえに、今の部屋に落ち着きました」とhitomixさん。

「新しいもの、近未来テイストのデザインはそもそも好きではないんです。逆にキズとかあるものが昔から好きで、旅行するとよくリサイクルショップを見てまわっていたんですよ」と夫。また、新品があると違和感が出てしまうため、どれもちょっとエイジングしているものばかり置くようにしているとか。絶妙なこなれ感、リラックス感は、こうして集めたモノたちが出しているのかもしれない。

「モノを購入するときに、”とりあえず”という選択肢はありません。気に入る商品がなければ買わないし、もしくは自作するか、商品が出るまで待つ。片付けが下手なので、部屋に出しっぱなしになってもいいモノを選ぶようにしています」とhitomixさん。夫婦共働きのため、できるだけ片付けなどの家事が省力化できるように工夫されているのだとか。

【画像1】リビング側からキッチンをのぞむ。ソファに腰掛けると目の前に海(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像1】リビング側からキッチンをのぞむ。ソファに腰掛けると目の前に海(写真撮影:嘉屋恭子)


【画像2】リビング側からみたキッチン。奥の緑の棚は自分たちで色を塗り、ガラスはシールで加工。奥の窓上部にあるブレーカーもシールを張って木目調に(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像2】リビング側からみたキッチン。奥の緑の棚は自分たちで色を塗り、ガラスはシールで加工。奥の窓上部にあるブレーカーもシールを張って木目調に(写真撮影:嘉屋恭子)


【画像3】リビング側の別角度から。カウンターはワックスで味を出し、古材を貼り付けた。一度、タテ張りにしたものを剥がしてヨコに変えたという力作(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像3】リビング側の別角度から。カウンターはワックスで味を出し、古材を貼り付けた。一度、タテ張りにしたものを剥がしてヨコに変えたという力作(写真撮影:嘉屋恭子)


【画像4】今年誕生したガレージ。工務店に依頼し、コンクリートを流してもらった。以前は和室だったとは思えない変身ぶり。趣味のバイクも安心して置けるように(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像4】今年誕生したガレージ。工務店に依頼し、コンクリートを流してもらった。以前は和室だったとは思えない変身ぶり。趣味のバイクも安心して置けるように(写真撮影:嘉屋恭子)

RoomClipを見て、インテリアの刺激をもらう

では、どうしてこんなにもオシャレなのだろうか。
「RoomClipはほかのユーザーのお部屋もとてもオシャレで、刺激になっている。仲のいいお友だちができ、交流もうまれていて、アイデアやヒントになることも」とhitomixさん。また、写真を撮影することで、「掲載するために掃除をする」といい、家が片付く効果があるとか。

さらに、ポイントとしては、時間をかけているというのもありそうだ。「例えば、トイレと洗面所は6年がかりでここまできました。はじめは壁を壊すところからはじめて、便器の向きを変え、壁を塗り、腰壁(壁のした部分に板材などを異なる素材で仕上げたもの)を張ったり。まだまだ完成ではありません」と修行僧(?)のように、何年もかけて、完成度を高めているのだ。また、休日や連休はホームセンターやインテリアショップめぐりに使うことも多く、夫婦共通の楽しみともいえそう。ここまで時間と手間を費やしていれば、この完成度の高さも納得だ。

【画像5】RoomClipでもいいね数の多いトイレ洗面所。hitomixさんのDIYはここからはじまった(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像5】RoomClipでもいいね数の多いトイレ洗面所。hitomixさんのDIYはここからはじまった(写真撮影:嘉屋恭子)


【画像6】2階のウッドデッキ。西海岸のバカンス感たっぷりだが、木のメンテナンスは欠かせないという(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像6】2階のウッドデッキ。西海岸のバカンス感たっぷりだが、木のメンテナンスは欠かせないという(写真撮影:嘉屋恭子)


【画像7】作業部屋の壁にはDIYの道具がズラリ。「作業が途中で終わっても、この部屋に隠しておけるようになりました」とhitomixさん(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像7】作業部屋の壁にはDIYの道具がズラリ。「作業が途中で終わっても、この部屋に隠しておけるようになりました」とhitomixさん(写真撮影:嘉屋恭子)


【画像8】クローゼット(右手前)を自作し、増えがちな衣類を吊るして置けるようにした部屋。少しテイストが違うものの、ホテルのよう (写真撮影:嘉屋恭子)

【画像8】クローゼット(右手前)を自作し、増えがちな衣類を吊るして置けるようにした部屋。少しテイストが違うものの、ホテルのよう (写真撮影:嘉屋恭子)


【画像9】すっきりとした寝室も、DIYで腰壁を張った。アメリカのモーテルのよう(行ったことないですが)(写真撮影:嘉屋恭子)

【画像9】すっきりとした寝室も、DIYで腰壁を張った。アメリカのモーテルのよう(行ったことないですが)(写真撮影:嘉屋恭子)

「壁に色を塗るのも、棚をつくるのも、はじめはおっかなびっくりだった」というhitomixさん夫妻。「失敗ばっかりだし、プロの職人さんがみれば雑かもしれないけど、それが味になる」と夫は話す。少しのセンスと工夫、DIYの力をあわせると、ここまでオシャレになるんだ! と気がついた取材となった。

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